【舛添都知事日記】韓国訪問を終え、「積極的な」予算編成を標榜した長期ビジョンを模索中!
朴槿恵・韓国大統領 〔PHOTO〕gettyimages

東京都の都市外交が、政府の外交を補完・補強する

日韓関係を改善しようという多くの方々に支えられて、無事に韓国訪問を終えることができた。日韓両国の官民あげて協力すれば、明るい兆しは見えてくると思う。

帰国後の週末もゆっくり休む時間はなかったが、翌28日の月曜日には、首相官邸に行って、菅官房長官に訪韓の報告をした。安倍首相は中南米に出張中で不在だったため、とりあえず官房長官に伝えたのである。総理には、帰国後にお会いする予定である。

日韓関係改善に向けた安倍首相の意欲を朴槿恵大統領に伝えたこと、そして日韓関係がこのままであってよいとは、朴大統領も考えていないということを説明した。そして、大統領が、自治体交流、民間交流が大きな役割を果たすことについて、高い評価を与えていることにも言及した。

この点については、官房長官も同意見であった。東京都の都市外交が、政府の外交を補完し、補強するものであるとして、官房長官からも感謝された。外務大臣も同意見だと聞いている。また、韓国国民も、関係改善の道が開かれたと、たいへん喜んでいるという。

外交や安全保障は国の専権事項であるが、都知事という立場が、補完外交や補強外交を展開する上で、実に有効である。具体的な例を挙げると、私が厚生労働大臣のときには、北京には行くことができても、台北には行けなかった。それは、中国との外交関係上の配慮があるからである。

しかし、都知事は、両方の都市を自由に往来できる。北京から帰ってきて、台北主催の故宮博物館レセプションに出席した。こういうことが自由にできるのは素晴らしい。

その利点を活用するどころか、不適切な言動で隣国との関係を悪化させた政治家たちの責任は重い。政治は結果責任である。近隣諸国との関係を悪化させて得るところはない。経済的損失も双方ともに大きい。

ところが、それを無能な政治家が補償してくれるわけではない。ただ、彼らを選挙で選んだのは有権者であることも忘れてもらっては困る。ポピュリズムの何と罪深いことか。

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