佐々木俊尚「ブレイクスルーな人たち」
2014年08月08日(金) 佐々木 俊尚

NewsPicks梅田優祐【第4回】「テクノロジーとコンテンツを融合し、ビジネスが成り立つ課金モデルに挑戦する」

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株式会社ユーザベースが提供する、経済情報に特化したニュース共有サービス「News Picks(ニューズピックス)」。【第4回】は、同サービスが挑戦しようとしている、ビジネスが成り立つ課金モデルについて、代表取締役共同経営者の梅田優祐氏に、ジャーナリストの佐々木俊尚氏が聞く---。

【第1回】はこちらからご覧ください。
【第2回】はこちらからご覧ください。
【第3回】はこちらからご覧ください。

課題は、誰かがイノベーションを起こした瞬間に解決する

佐々木 今のネットメディアの最大の問題はマネタイズがかなっていないところですよね。けれど、それこそGoogleが検索エンジンをつくるときに「アホか」と言われながらビル・グロスがやっていた検索広告をパクって成功したように、誰かがイノベーションを起こした瞬間に一瞬で解決する問題である、とも言えるんですよね。

梅田 そうですね。Gunosyさんはもうすでにモデルをつくり始めていていますよね。我々は我々でネイティブ広告とオリジナルコンテンツの有料課金をやってみようと。それをまず世にぶつけてみないことには、次にはいけないな、と。

 

佐々木 何が成功するかはわからない。けれど、少なくともアドネットワークではない、と。

梅田 私たちが最初からアドネットワークに参加する事はないと思います。まずは自分達で試行錯誤する事が重要だと考えています。何が成功するか分からない中で信じているものは、コンテンツの価値が最終的に重要になってくるということです。プラットフォームの価値だけでは限界がくるんじゃないか、と。

コンテンツとテクノロジーを組み合わせる

だからこそ、テクノロジーとコンテンツを融合する。我々の優位性はそこだと思っています。投資銀行でもレポートを出すのですが、PDFにしてホームページに載せているだけなんです。それでは、どんなにいいレポートであっても、全然みんなに伝わらないわけです。一方、SPEEDAはそのレポートをプラットフォームと融合し、リアルタイムで動くデータと組み合わせることによってより価値が発揮されました。

適切な事例か分かりませんが、LINEスタンプと同じだと思うんです。スタンプというクリエイティブだけだと何の意味もなかったのですが、コミュニケーションというプラットフォームと融合することによって新しいものを生み出しました。スタンプがなければ単なるメッセージアプリで終わっていたところがあるかもしれませんが、クリエイティブなコンテンツと組み合わさったことで大きく飛躍した。LINEを見て「これだ!」と閃いたんです。

佐々木 実にわかりやすいですね。

梅田 今まで遠いところにいたコンテンツとテクノロジーをLINEのように組み合わせる。さらにスタンプ、つまりクリエイティブをオープンにする。メディアもあれに似たことになっていくんじゃないかと思います。

佐々木 LINEは完全にプラットフォーム化していますよね。

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