【環境 その2】 地球を守れ! 自然を人間から隔離し、人間が汚染した物は再利用を徹底せよ!

「空気清浄機おばさん」という言葉をご存知だろうか。微小粒子状物質「PM2.5」などによる大気汚染が深刻化している中国・上海市で、自らの健康を守るためとして、マスクとつなげた、重さ15キロもあるという空気清浄機を背負いながら買い物をする女性のことだ。各メディアで取り上げられ、中国の環境問題の末期的な状況を物語っている。

中国で大気汚染が最も深刻なのは北京で、多くの外国人ビジネスマンや中国人のホワイトカラー層が、「灰色の北京」から脱出し続けているという。実際、北京市の10万人当たりの肺がん患者は2002年の39.56人から2011年には63.09人に急増しているという。

我々は、隣国のずさんな環境政策を笑っていられる立場ではないことは、全ての読者諸兄が理解していることだろう。テレビ報道では、中国から飛来するPM2.5の日本列島への拡散が連日報道され、注意報も発令されている。

まさに、経営学者ピーター・ドラッカーの言うように、「環境破壊は地球上のどこで行われようとも、人類全体の問題であり、人類全体に対する脅威である」わけだ。

1. 地球を守る基本原則を認識せよ!

我々の生活や経済活動は、食料、水、空気、気候の安定など、「自然」がもたらすさまざまな恵み(生態系サービス)によって成り立っている。これらの生態系サービスは基本的に「タダ」だと思われていたわけだが、実はタダではない。人類の生活は良好な自然環境を前提にして成り立っているものであり、その前提が崩れると人類の生活は簡単に崩れ去ってしまう。「タダより高いものはない」のだ。

人類の経済・社会の活動はその基盤となる環境を持続可能に利用できることが前提になっている。このため、人類が地球上で生存していく上では、以下の2大原則が必要になる。

[1] 自然を人間から隔離する(自然環境保護):汚染の原因である人間による自然への接触を極力少なくし、ありのままの自然を極大化すること。

[2] 人間による汚染を再利用する(循環型社会):汚染源である人間がやむを得ず汚染する場合は、自然界から新たに採取する資源をできるだけ少なくし、製品の長期間の利用や再生資源化によって最終的に自然界へ廃棄するものを可能な限り少なくし、再利用を徹底すること。

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