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独占スクープ!北朝鮮高官が明かした安倍が北から連れ帰る「拉致被害者」の名前
「我々はいつでも返す用意がある」

「空いているスケジュールにはどんどんゴルフを入れてくれ」—安倍首相が側近に呟く常套句だが、9月前半は日程が「空白」だという。首相が画策する「拉致被害者救出訪朝」。帰国するのは誰か。

大物の調査委員長

「7月4日に、安倍晋三首相と15分ほどお会いしましたが、『北朝鮮との交渉はいまがチャンスだ』と力説していました。『米朝関係がうまくいかず、加えて中朝関係も良くないという二つの要素が重なれば、北朝鮮は日本に靡いて来ざるを得ないんだ』と言うのです。これは安倍首相はヤル気になっていると思いました」

こう語るのは、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表だ。

このところ、日朝交渉が急展開を見せている。7月1日に北京で開かれた今年3回目の日朝政府間協議で、北朝鮮側は30人規模のメンバーからなる「日本人特別調査委員会」を立ち上げるとし、その概要を日本側に伝えた。拉致被害者及び行方不明者、在日朝鮮人の日本人妻、残留日本人、日本人の遺骨などに分けて、北朝鮮国内のすべての日本人を対象にするという。

日本政府関係者が語る。

「委員長に、北朝鮮の秘密警察にあたる国家安全保衛部の徐大河副部長が選ばれたことで、北朝鮮の本気度が分かりました。徐大河は'02年の小泉首相訪朝の際の、いわば『裏方ナンバー2』で、金正日総書記に直結した人物でした。当時の責任者だった柳敬同副部長は'11年に粛清されたので、いまは実質上、対日交渉を仕切っているキーパーソンと言えます」

日本で徐大河をよく知る人物がいる。「金正日の料理人」藤本健二氏だ。その藤本氏が証言する。

「ある時、金正日総書記が最高幹部たちを集めた宴会で、『徐大河を呼べ』と命じた。駆けつけた徐大河は、金総書記の前で深くお辞儀し、酒を一気飲みした。その後、われわれ秘書室のテーブルにもやって来て、一人ひとりにワインを注いで挨拶した。徐大河と一緒にワインを飲んだ私は、目力が強く、慌てて巻いたと思われるネクタイが似合わない男だという印象を持った。後で通訳が私に、『徐大河は今後間違いなく偉くなるから覚えておけよ』と呟いた」

藤本氏によれば、'12年7月に藤本氏が訪朝し、金正恩第一書記とランチを共にした時も、徐大河副部長が手配したという。

「2年前、私は北朝鮮に行けば暗殺されると恐れたが、徐大河副部長が国防委員会名義の『招聘状』を出してくれて、平壌でも国家安全保衛部が万全の警護を敷いてくれた。ランチの席で、私は金正恩第一書記に、『日本人拉致被害者を帰国させてほしい』と書いた直訴文を読み上げた。それを金第一書記が徐大河副部長に渡し、『然るべき時期にお前が責任者となって日本との拉致問題を解決しろ』と命じたのだ。だから今回は、北朝鮮で生存している拉致被害者たちの帰国が期待できる」

現在、日本政府が拉致被害者に認定しているのは、横田めぐみさんら17人(うち蓮池薫さんら5人は帰国)である。また、特定失踪者問題調査会によれば、約850人の日本人失踪者が、北朝鮮による拉致の可能性があるという。

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