AI
Pepper、Jibo、ディープラーニング・・・人間と会話するAI技術は今、どこまで進んでいるか

人と会話したり、日常生活の手伝いをする「人間性を帯びたロボット」への関心が高まっている。先月、ソフトバンクがその先駆けとなる「Pepper(ペッパー)」を発表したのに続き、今月は米MIT Media Laboratory(メディアラボ)の研究者が同様のロボット「Jibo」の開発計画を明らかにした。ペッパーは来年前半、Jiboは来年から再来年にかけて発売される予定という。

アーティストが提示する次世代ロボットのビジョン

ペッパーは既に広く報道されているので、今回はJiboについてだけ簡単に紹介しておこう。JiboはMIT メディアラボの研究者、Cynthia Breazeal氏が考案したロボットだ。上のデモ動画にもあるように、Jiboは電気スタンドのようなボディに(ロボットの頭部に該当する)半球形のディスプレイがついている。

Jiboは、人が言葉で指示を与えると、それに従って誰かにメールを出したり、人に代わって記念写真を撮ったりするなど、日常の色々な仕事をしてくれる。またユーザーと気軽なお喋りをしたり、子供のお守りまでしてくれるという。

Jiboの最大の特徴は、ある種の感情表現ができること。半球形のディスプレイに、ピンポン玉のようなアイコンが表示されるという極度に抽象化された姿形でありながら、そのアイコンを巧みに変形させ、それに愛嬌を帯びた声を重ねることで、かなり高度で微妙な感情表現ができる。

ただし断っておかねばならないことは、冒頭のデモ動画は現時点ではあくまでデモに過ぎないということ。つまり実際に製品化されたとき、本当に、これほどのロボットができるかどうかは分からない。(恐らくBreazeal氏も含め)MITメディアラボの研究者の多くは、ITを駆使した「メディア・アーティスト」とでも呼ぶべき存在だ。彼らは「ITを使って、こういう世界を実現したい」というビジョンを表現するのは得意だが、それを本当に完成度の高い商品にまでもっていくのは、また別の能力が必要とされる。その点は必ずしも保証されていないということだ。

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