町田徹「ニュースの深層」
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東証の取引時間延長問題が解決しないと
「アジア一の金融市場」復権の道はない!

2014年07月22日(火) 町田 徹
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午後3時取引終了では、「アジア一の金融市場」にはもどれない?  photo Getty Images

今春までに結論を出すはずだった東京証券取引所の現物株の取引時間の延長問題が迷走を続けている。

「空白の時間」をアジアのライバルに奪われている

原因は、当の取引所や証券会社といった関係者たちの利害の錯綜だ。

表面的には、それぞれの関係者が利用者、つまり投資家の利便性向上を盾にとって取引時間延長の是非を論じているものの、一皮むけば、各社が自社の利益拡大に躍起になっているのは明らかだ。

本来、現物株市場は、企業のかけがえのない資金調達の場であり、常に発展を図らなければならない社会的なインフラである。

加えて、かつてニューヨーク、ロンドンと並ぶ世界3大市場の地位にあった東京市場の復権は、日本経済の活力回復のためにも是非とも成し遂げなければならない課題と言ってよい。

建設的な結論を出すためには、世界の資本市場を俯瞰して、この問題を考え直してみるべきではないだろうか。

そうすれば、日本時間の夕方3時から5時頃にかけて、東証の現物株市場が取引を終えてから本格的に欧州市場が開くまでの空白の時間帯の取引を、アジアのライバルたちに奪われないための対応の重要性が最も喫緊の課題であることが浮かび上がってくるはずである。

次ページ 6月17日付の本コラムでも紹介…
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