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米国の金利引き上げはいつか?
ジャネット・イエレンFRB議長が発した警告とは  photo Getty Images

7月中旬、ジャネット・イエレンFRB議長は議会証言の中で、米国の住宅市場の回復が予想外に遅れている一方、低格付け債券等が割高な状況になっていると発言した。リーマンショック以降、まだら模様の続く米国経済の現状を指摘していると考えられる。

米国の住宅市場は回復の道を歩んでいるものの、そのペースは極めて緩やかで、当初の予想をはるかに上回る時間を要している。そうした状況を見ると、FRBが直ぐに利上げに走れないことは明らかだ。

その一方、余った資金の一部が低格付け=ジャンク債などに向かっており、一部の市場関係者からは、「一部の債券価格はいバブルに近い状況になっている」との指摘が出ている。イエレン議長は、そうした状況にも警告を発したかったのだろう。

米国金融市場の初動反応

イエレン議長の発言直後の市場の反応を見ると、市場参加者の多くが「利上げはまだ先のこと」と考えていることが分る。債券市場はイエレン議長の発言を意識して、一時的に国債などが弱含みの展開となる場面もあったものの、基本的には大きな変化はなかった。

株式市場は議長の発言を、「当面、FRBの利上げはない」と解釈したようだ。それは、株価は史上最高値水準まで上昇していることを見ても明らかだ。あるファンドマネジャーは、「利上げのタイミングは気になるが、動きについて行かざるを得ない」と言っていた。