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〔PHOTO〕gettyimages by Thinkstock

バザール型に移行しつつある文化形成モデルの主流

インターネットによって、文化の形成モデルの主流が「伽藍とバザール」のバザール型へと急速に移行してきている。

「伽藍とバザール」というのは、LinuxのようなオープンソースのOSが登場してきたときに使われた言葉だ。伽藍は教会の大きな建物のことで、バザールは市場のこと。以前はソフトウエア開発というのは、巨大企業が請け負い、緻密に全体の設計図を作り、スケジュールに従って粛々と組み立ててていくというやり方が採られた。これは今でも大企業のアプローチとしては存在している。まるで教会の建物を作るような壮大な方法である。

しかしこのような伽藍方式は、途中のどこかでだれかが失敗したり遅延したりすると、がらがらと全体が崩れ落ちてしまう可能性がある。あまりにも隙間なく設計図が組み立てられているため、柔軟性に乏しい。

いっぽうでLinuxのようなオープンソースの手法は、プログラムのコードを開放してしまい、多くのプログラマーが参加し、よってたかって好きなところだけを作って全体を組み上げてしまおうというアプローチだ。一見、アナーキーで乱雑なように見えるが、実はこのほうが柔軟性が高く、堅牢で安全だということは過去のさまざまな成果として証明されている。

「参加する」という行為自体がコンテンツの一部

戦後の大衆文化は、どちらかといえば伽藍的だった。巨大レコード会社、巨大出版社、巨大テレビ局が、多大なキャンペーン費用をかけて、アイドルタレントや大作映画を売り込む。全体の設計は巨大広告企業が仕込み、メディアミックスなども織り込んで、全体像が緻密に計算される。つまりは、壮大な大衆動員手法である。

この大衆動員手法によって作りあげられたコンテンツは、巨大なプロジェクトであるがゆえに、その頂点に立つ歌手やタレントや映画俳優は、ポップスター的な神話性を帯びる。教会の伽藍の高みに立って大衆を見下ろしている、教祖様のようなものだ。

しかし最近の文化の潮流は、こういう神話的な伽藍の建築を脱しつつある。緻密な計画に基づいて遂行されるプロジェクトや、ポップスターの神話性のようなものは、もはやどうでもよいと思えるようになってきている。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』vol085(2014年7月16日配信)に収録しています

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