ポルトガル有力銀行の信用不安は氷山の一角か
ポルトガル最大の銀行で信用不安説が・・・      photo Getty Images

足許の金融市場で、ポルトガル最大の銀行であるバンコ・エスピリト・サントの信用不安の観測が流れている。それに伴い、ギリシャやスペインなど南欧諸国の国債が売りこまれるなど、欧州中心に金融市場が荒れた展開を示している。

バンコ・エスピリト・サントは、ポルトガル有数の財閥グループ(ESI)の中核銀行だ。ギリシャに端を発したお欧州危機の発生以降、南欧諸国の有力企業の中には資金繰りが厳しくなるところが出た。ESIグループも例外ではなかった。

資金繰りの窮したESIグループは、中核銀行であるバンコ・エスピリト・サントの子会社に手形を買い取らせる格好で支援を求めた。その結果、バンコ・エスピリト・サントの子会社のバランスシートが毀損し、それが今回の信用不安へとつながった。

南欧諸国のバブル跡始末は終わっていない

元々、南欧諸国の財政悪化懸念は、2000年台中盤の世界的な不動産バブルの跡始末が原因だった。経営不安の陥った民間企業を救済するために、南欧諸国が多額の国債を発行したことが主な要因だ。

問題が顕在化したギリシャやキプロスなどには、欧州中央銀行(ECB)などが積極的に支援することによって事態は沈静化脱向かった。しかし、それで問題がすべて片付いたわけではない。今回のポルトガルのケースのように、未だ水面界に隠れている例がある。

バンコ・エスピリト・サントのケースは、昨年12月に米国のジャーナリストによって指摘され、今年5月になって漸くポルトガル中銀が調査に乗り出した。調査の結果、バンコ・エスピリト・サントの投信子会社のバランスシートが大きく毀損していることが判明した。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら