シンシア・シェイムズ AbbeyPost 最高経営責任者
「マス・カスタマイゼーションでアパレル製造業を変革する」

シンシア・シェイムズ
AbbeyPost創業者・CEO
米国フロリダ出身。1994年リー大学(テネシー)卒。Hancock Information GroupでSAPのマーケティングを経験した後、ベンチャー企業を含む数社で企業向けソフトウェアなどの営業を担当。2002年にエルメスなど超高級ハンドバッグの委託販売会社La Boite Orangeをニューヨークで創業し、2008年に同社を売却。ニューヨークでスタートアップ支援の活動を経て、2012年にAbbeyPostを創業。2013年11月ラスベガスでのWomen 2.0カンファレンスのPITCHコンペティションで優勝。米500 Startupsによる2014年7月終了のアクセラレーター・プログラムに参加。
ツイッター https://twitter.com/CynthiaSchames

本連載では日本に限らず世界で活躍する女性起業家を紹介します。第十七回目は、マス・カスタマイゼーションにより様々な体型にフィットする女性服をリーズナブルな価格で提供するAbbeyPostの創業者・CEO(最高経営責任者)シンシア・シェイムズ(Cynthia Schames)さんの登場です。

個々の顧客のニーズに合わせた多品種多量生産のこと

既製服が合わない女性に喜びを

大きい、小さい、背が高いなど標準サイズ以外の女性はとても多いんです。平均的な米国の女性のサイズが14とされていますが、今はその6割、約7千万人が14以上のサイズです。でも米国のお店に並んでいる女性の洋服は12-14サイズがほとんど。このズレは大きな問題です。

しかし、ファッション業界はこの問題に頭を使おうとしません。平均とはかけ離れたビヨンセみたいなフィット・モデルに合わせたデザインをして、多くの顧客のニーズに応えていないのです。

AbbeyPostは、一人ひとりの体型に合わせたmade-to-measure(測って作る)の服をリーズナブルな価格で二週間以内にお届けします。あつらえたワードローブを百貨店価格で提供するのです。

2014年4月1日に発売を開始しましたが、最初の購入から30日以内に6割の顧客が再度購入しており、リピート率は高いです。しかも、半数の顧客が自分の写真を載せて商品レビューを書いています。これまでカメラを避けていたような方々が、自信をもって、自分の写真を他人が見るネット上にあげているのです。

コアの顧客は、35歳以上で郊外に住み、世帯収入が高いワーキング・マザーです。ウォッシャブルでクリーニングに出さなくてよいため、経済的で、時間のない人にも喜ばれています。

ある顧客は、最初の買い物から3週間以内にドレスを4着購入しました。電話をして聞いてみると、蒸し暑いルイジアナでプロフェッショナルな仕事をしている彼女は、これまで重くてスティッキーな服で我慢していたため、そこから解放されたと喜んでいました。彼女は私たちのブランドをよく理解していて、同じドレスを、子供を学校に送迎する時はジーンズと、ビジネス・ミーティングにはブレザーとパンプスと、ディナーでは輝くアクセサリーと合わせるなど、上手に着こなしていました。

多くの人が困っている問題を解決し、古い業界に革新を起こそうというシンシアさん。満たされない顧客ニーズは、まだまだ沢山あるのだ。

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