経済の死角

経済専門家28人に聞いた すべて実名「5年先が見えている会社」「30年先を読んでいる会社」「目先のことで手一杯の会社」

2014年07月23日(水) 週刊現代
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サントリーとタケダの事例でもわかるように、先を見据えた決断をできるかどうかが企業の生死を左右する時代に入った。では、いまの日本企業全体を見渡して「5年先」「30年先」までを読んで経営している会社はどこなのか、逆に目先のことで手一杯な会社はどこか。経済に精通するプロ28人に挙げてもらい、得票数の多かった企業をランキングでまとめた(上表)。

「5年先が見えている会社」にランクインした企業を見ると、「ユニクロを展開するファーストリテイリングは'14年3月に香港証券取引所に上場するなど、柳井正会長兼社長がグローバル展開の布石を打ち続けている」(経済ジャーナリストの片山修氏)、「鈴木敏文会長率いるセブン&アイHDはシニア層や単身世帯の拡大を先取りする製品開発ですでに成功。時代を先読みする力は日本企業の中でも随一です」(岡三証券日本株式戦略グループ長の石黒英之氏)と、カリスマと呼ばれるトップの力量が評価されていることがよくわかる。

また、「変化のスピードが速く先を読むことが難しい中で、自らが市場をリードできる事業に注力している企業も先が見えているといえる。ソニーのイメージセンサ事業は圧倒的な技術的優位性を獲得しており期待大」(TMR台北科技代表の大槻智洋氏)。

知る人ぞ知るすごい会社

同じ理由で選ばれている企業を見ると、「東レは高級車や航空機向けに需要旺盛な炭素繊維の技術力が抜群。電気自動車用リチウムイオン電池や燃料電池の開発にも積極的」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)、「村田製作所のコンデンサは世界トップシェア。スマホ、車載用機器だけでなく、今後は医療分野でも裾野が広がっていく」(産業タイムズ代表の泉谷渉氏)。

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