"フェアトレード・スマートフォン"で「紛争なき世界」を目指せ

ワイアードUK(UK)より

2014年07月21日(月)
〔PHOTO〕gettyimages

「フェアトレード製品」といえば、途上国の生産者の生活向上を目的として、彼らとの継続的な取引のもと、適正価格で輸入された原料によって作られた商品のこと。コーヒーやチョコレートなどでよく見かけるが、最近、IT業界で注目を集めているのが、フェアトレードのスマートフォンだ。

オランダ人の社会起業家バス・ファン・アベルが開発した、その名も「フェアフォン」(アンドロイドOS搭載)の特徴は、「紛争と無縁な資源」から作られていること。昨年に製造した2万5000台の初期出荷分では、回路基板やバッテリーなどの素材に、コンゴ民主共和国の南キブ州やシャバ州の鉱山から採れたレアメタルを使用している。

「コンゴの鉱山を選んだのは、現地の経済活動を刺激し、ともすれば内戦に身を投じてしまいかねない人たちにきちんとした職を与えるためです」

ワイアードUK(UK)より

アベルはそう説明する。ちなみに、鉱山の利益が武装勢力の資金源とならないよう、国際慈善団体などによる厳しいチェックも受けているという。彼はこう続ける。

「ただ目新しいスマホを作るのではなく、背後にある生産システムに変革を起こしたかったのです」

フェアフォンは現在、欧州限定で、310ユーロ(約4万3000円)で販売されている。だが、アベルによれば、米国や日本を含めた世界市場への展開も、今後は検討していくという。

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