アフリカ進出において「華僑」は恐れる存在ではない!
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僕がアフリカビジネスをしていると言うと、ほとんどの方はまず治安の心配をします。治安についてはいつか機会があればお話しするとして、今回は僕に寄せられる質問の中で治安の次に多い「華僑のアフリカ進出」について書いていきたいと思います。

華僑は、世界中に散らばっている中国人の総称で、彼らは細かいネットワークを形成して、その地域、世界的にも大きな力を持っていると言われています。

僕は職業柄、いろいろな国の人たちとお付き合いがあります。プライベートの飲み友達から、ビジネスパートナーまで、さまざまな国の人たちがそろっています。そんな方々の中に華僑も多くいらっしゃいます。余談ですが、日本企業や日本人との付き合いが1番少ないですね。

そんな僕から、華僑がアフリカでビジネスを行う際の異なる2つの姿をご紹介します。それは、外側から見る華僑と内側から見る華僑です。

国をバックにつけて、利権を得る

それではまず、外側から見る華僑を。

ちょっと前にこんな経験がありました。

僕が仕事の打ち合わせでアフリカの某省庁を訪れていた時のことです。その時、たまたま隣の部屋で中国人が打ち合わせをしていたのですが、隣の部屋なんで、会話は嫌でも聞こえてきます。その際に、中国人が言っていた言葉がまさに華僑の強さを示す言葉でした。

「私はxx省の全権委任を受けてこの国にやってきました。私たちの省はyyに関わる事業に対し予算・人材・技術を全て提供する用意があります。この国に該当する案件はありますか?」

つまり、これはxx省がバックについて、事業を行う上での全てを提供するから利権を下さいと言っているようなもの!

アフリカにはまだまだビジネスはそこらじゅうに転がっています。しかし、それらをビジネスとして成り立たせる資金と人材と技術がないのです。ま~、資金と人材と技術ってそのままビジネスを構成する3大要素ですけど、それがないんですよ。そこに対し、この中国人は全てを提供すると言い切る。

アフリカの立場でみるとこれほどありがたい提案はありません。もし利権を少々持って行かれたとしても、その話を受けて開発してもらえばアフリカ側も利益が生まれます。アフリカ側は中国に許可を出すだけで利益が出てしまうのです。

この話が行われている部屋、慌ただしかったですね。アフリカ政府側が、資料を次から次へと中国人に提出し、プレゼンし、何とか事業を行ってもらおうと必死でしたから。

おそらく、中国人がアフリカでビジネスを行う際の1番代表的な手法なんじゃないでしょうか。華僑の剛腕さ、かっこいいです。

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