毎日フォーラム~毎日新聞社

「口から食べられる楽しみ」を提供
溶けるように軟らかい摂食回復支援食 イーエヌ大塚製薬[医療食]

2014年07月19日(土) 万年野党事務局
毎日フォーラム
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大根もしゃもじで軽く触れただけで崩れるほど軟らかい
都内で開かれた「あいーと」の試食会

加齢や病気などによって通常の食事を取ることが難しい人に、「口から食べられる楽しみ」を提供したいと大塚製薬グループのイーエヌ大塚製薬(岩手県花巻市、戸田一豪社長)が開発した摂食回復支援食「あいーと」は販売から約3年半を迎えた。厚生労働省は高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる地域包括ケアシステムの構築を推進しているが、高齢者の栄養補給は重要な課題になっているだけに、摂食回復支援食は医療・介護の現場からも注目を集めている。

7月1日から1000個の限定販売している「あいーと・愛知県三河産うな重」(1890円、送料、振込手数料別)は、見た目に加え、香りも味もうな重そのもの。しかし、口に運ぶと、うなぎのかば焼きもごはんも、舌で崩せるほどに軟らかい。「あいーと」は「酵素均浸法」という技術を使って、食材の繊維を軟化加工することで、常食に比べて100分の1から1000分の1という軟らかさを実現した。レンコンなどの硬い野菜や肉、魚も舌やスプーンで簡単に崩せ、口の中で溶けるような軟らかさになっている。

食材によって有効な酵素の種類が異なったり、浸す時間が違ったりするために、多くの実験を重ねてきた。流動食に比べて食材の細胞の損傷が少ないので、栄養素と色調が自然のままに保たれている。研究開発の責任者、同社東京研究所の升永博明・新食品事業開発部長は「ごはんも全がゆに比べて軟らかく、また、常食ごはんより少ない量で同等のエネルギーの摂取が可能になりました。食事を取ることが難しい人に、流動食に比べて食べたいという意欲を持たせ、さらに栄養を摂取できます」と話す。

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