朝比奈一郎×猪子寿之×小沼大地×高木新平×堀潤【後編】 「前の世代と理解しあうことは、あきらめたほうがいい」
昨年11月25日に発売されたクーリエ・ジャポン特集「『世界で働く』ってこんなに楽しい」と連動したニコニコ生放送【2020年の自分へ】が、12月14日(土)に開催された。総合司会に堀潤氏 (元NHKアナウンサー)を迎え、第3部では「実践者の流儀・仕事を追え、仕事に追われるな - グローバルと仕事のソモソモ論 -」をテーマに、朝比奈一郎氏、猪子寿之氏、小沼大地氏、高木新平氏という論客4名が熱く語った。
*アメリカ大使館×クーリエ・ジャポン 2020年の自分へ─「働く」をデザインする時代に向けた怒濤の5時間生討論(リンク先はニコニコ動画)

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教育では実践の場をつくっていく方がいい

朝比奈: 企業では僕くらいの年齢になるとマネジメントを任されるようになってくるんですが、それまでは基本的に「やれ」と言われたことをきちんとできている人が偉かったわけです。けれど、急に「新しい政策を考えろ」みたいなことを急に言われだすわけですよ。

これは役所のひとつの典型ですけど、おそらく大企業でも、幹部になってからちゃんとリーダーシップ発揮しろみたいなことを言われて、追い込まれる人もでてくる。それから一生懸命MBAを勉強しだすみたいなことになっています。もとから考えるスキルがあったり、使えるスキルがあればいいんですがそうもいかない。本当は僕らの世代が「この状況はまずいよね」と反省して教育に力を入れるべきだと思います。

ハッキリ言って僕らの世代は、「いい中学いけばいいことあるよ」と言われて中学受験して、「いい高校いかなきゃ中学なんて意味ない」と言われて、いい大学、いい会社って短期的な目的ばかり与えられていた気がするんです。社会全体が伸びているうちはそれでもよかったけど、いまではそれではどうしようもないとだんだん気づいてきました。そういう中で、反省の意を込めて、自分の子供の教育とか、次の世代の教育とかにシフトしてきている気がするんです。

高木: 僕は教育の成功体験とかないですね。教育が仕事に結びついてるイメージがなかいというか。だから、教育では実践の場をつくっていく方が効果は出やすいのかなと思います。

周りを見ても、実感できる実践の場を求めている感じがします。大企業は副業禁止で、僕も就職していたころにサービス作って怒られて停止した経験もあります。でも実際のところ、僕の同世代とかけっこうやってますよ。生き延びる為にも承認される為にも。今の職業とは別のことに才能があるのかもしれないし、可能性を諦めるのが嫌であれば、どんどん試していくべきと思うんです。