久間章生―秋山直紀コンビの復活を告げる
防衛シンクタンクが始動

挨拶する元代議士で初代防衛相も務めた久間章生・国際平和戦略研究所会長      (筆者撮影)

防衛産業が注目される中、誕生したシンクタンク

「本来、自衛権は国家が有する不可分の単一の権利であり、集団的自衛権と個別的自衛権があるのではありません。議論を迷走させないためには、内閣法制局が解釈を改めれば済む程度の話なんです。

ところが、自民党は政治的妥協を繰り返してきた結果、自衛権が二つあるような錯覚を国民の皆様に広めてしまった。このような事態に、再び陥ってはなりません」

2度、防衛庁長官を務め、初代防衛相にも就いた久間章生元代議士が、少しかん高い早口で、持論を述べる。

7月7日(月曜)、都内のホテルで開かれた「国際平和戦略研究所」の設立パーティーは、集団的自衛権が閣議決定され、それに先立ち、防衛装備移転3原則が策定されるなど、防衛産業に改めて光が当たり始めた時だけに、多くの防衛産業関係者で賑わった。

国際平和戦略研は、日米平和・文化交流協会の理念を継承したもので、会長に就いたのは久間氏である。

そして、同研究所が事務局を置く永田町パレロワイヤルには、別の階ではあるが、超党派の議員集団「安全保障議員協議会」が事務所を構え、やはり久間氏が会長を務める。同協議会も活動を開始したのは今年からだ。

防衛シンクタンクとしての国際平和戦略研と、その政策提言を政治家の立場で実践するとともに、日米軍事交流の場である安全保障議員協議会が、パレロワイヤルに“同居”し、それを久間氏が束ねるという構図は、もうひとりの人物がパーツに加わることで完結する。

事務方を一手に担う秋山直紀氏である。