米国から出たリスクオンのサイン
米国株式市場は史上最高値をたびたび更新中                                       photo Getty Images

7月3日に発表された、米国の6月の雇用統計は事前予想を大幅に上回る内容だった。雇用者数は前月対比で28万8千人増加と予想の22万人を大きく上回り、失業率も前月の6.3%から6.1%へと低下した。

この数字は、米国経済が年初の大寒波の影響を出して、回復に向かって動き出していることを示すものだ。米国の株式市場は雇用統計を好感して史上最高値を更新し、為替市場ではドルが強含みの展開となった。

今回の米国雇用統計は、多くの投資家にとってリスク資産を積み上げる重要なサインになったことだろう。米国経済の回復が続き世界経済を牽引することが期待できると、今後、世界的に株式市場が上昇傾向を辿る可能性が高いからだ。

安心感を与える米国経済の回復

最近まで、大手投資家が最も気にするリスク要因は米国経済だった。米国の景気は昨年の年央以降、徐々に回復基調が明確になっていたものの、記録的な寒波の影響で活動が低下気味だった。

米国経済が大寒波によって足元をすくわれると、世界経済にもマイナスの影響が及ぶことは避けられない。世界的に景気が低下すると、主要株式市場は軟調な展開になるだろう。また、為替も方向感が出にくい展開が続くことが予想される。

そうした状況になると、大手投資家は株式や為替などのリスク資産を積み上げることは難しい。リスクに見合ったリターン=収益を上げることが困難になるからだ。息を凝らして相場動向を注視することが最も適切なスタンスだった。

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