ヒラリー・クリントンが語る「わたしの本棚・わたしの愛読書」
ヒラリー・クリントン氏自身も回顧録『ハード・チョイス』を上梓した〔PHOTO〕gettyimages

最近の読書で素晴らしかったのは?

――今は、どんな本をお読みですか?

ヒラリー・クリントン(以下クリントン): ナイトテーブルの上に、読みかけの本や、近いうちに読みたい本が積んであって、たいてい、何冊か並行して読み進めています。今は、ドナ・タートの『The Goldfinch』、マヤ・アンジェロウの『Mom and Me and Mom』、ハーラン・コーベンの『Missing You』の3冊ね。

「エコノミスト」紙、「サンデー・タイムズ」紙、コスタ賞ブック・オブ・ザ・イヤー3冠。王立文学協会オンダーチェ賞を受賞した歴史ノンフィクション。

――最近読んだなかで、本当に素晴らしかった本は何ですか?

クリントン: エドマンド・ドゥ・ヴァールの『琥珀の眼の兎』、エリザベス・ギルバートの『The Signature of All Things』とリン・オルソンの『Citizens of London』、ヴィクラム・セトの『A Suitable Boy』が、ずっと頭から離れないわ。

――好きな現代の作家は誰ですか?その中に、新しい本が出ると必ず読むという著者はいますか?

クリントン: 新刊が出ると必ず読むのは、ローラ・ヒレンブランド、ウォルタ-・アイザックソン、バーバラ・キングソルヴァー、ジョン・ル・カレ、ジョン・グリシャム、ヒラリー・マンテル、トニ・モリソン、 アナ・クィンドレン、アリス・ウォーカーの作品ね。

特定の登場人物の体験を継続して追うシリーズものも好きで、アレックス・ベレンスン、リンダ・フェアスタイン、スー・グラフトン、ドナ・レオン、キャサリン・ホール・ペイジ、ルイーズ・ペニー、ダニエル・シルバ、アレグザンダー・マコール・スミス、チャールズ・トッド、ジャクリーン・ウィンスピアなどは最新シリーズが出れば読みます。

首都ワシントンについてのベスト本は?

――小説で特に好きな作品は何ですか?短編小説では?また、詩作品で特に大切に思っているものは?

クリントン: 若いころ『カラマーゾフの兄弟』を読んだときの感動は長く残りました。今の私ならどう受け取るか知りたいので、この夏に再読するつもりです。お気に入りの短編はアリス・マンローの短編集『Carried Away』と『Runaway』です。ずっと愛読している詩人はたくさんいるので即答できます。E.E.カミングス、T.S.エリオット、シェイマス・ヒーニー、パブロ・ネルーダ、メアリー・オリバー、W.B.イエーツはリストから外せません。

――趣味に関する本では、どのような分野の本を読まれますか。お気に入りの分野はおありですか?

クリントン: 止まらなくなるのはクッキングや室内装飾やダイエットの自己啓発本、それにガーデニングの本ね。有益な時間つぶしってところ。

――ワシントンD.C.について書かれたベストの本は何ですか? 首都であるワシントンに引っ越そうとか、働こうなどと考えている人に、イチオシの本はありますか?

クリントン: E.J.ディオンの『Our Divided Political Heart』が指摘しているのは、多くの人には保守的であると同時にリベラルな衝動があって、個々人が内面で両者の折り合いをうまくつけなければならないように、政治制度も生産的に機能させようと思ったら、そうしなければならない、ということ。アラン・ブラインダーの『After the Music Stopped』は金融危機を扱っていて、その分析と提言は透徹しています。