賢者の知恵
2014年07月07日(月) 週刊現代

ゼロになって死にたい「0葬」のすすめ【第1部】骨まで燃やしてください 墓はいらない

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

お墓の前で、泣かないで。そこに私はいない—。大ヒットした『千の風になって』の歌詞に多くの人が涙し共感した。いま「千」ならぬ「ゼロ」になって逝きたいという人が急増している。

誰のために残すの?

「ここ数年の間に、葬儀についての考え方は、急激に変わってきています」

宗教学者の島田裕巳氏は、こう断言する。

家族の死に際して、あるいは自分の死期を悟ったら、あなたはどんな「逝き方・葬られ方」を選ぶだろうか。

たとえば葬儀や墓については、遺族がなるべく多くの関係者を集めて葬儀を行い、遺骨(焼骨)は代々の墓に納める、というのが一般的なイメージだ。だが、そうした「固定観念」はいま、急速に崩壊しつつある。

そして墓を持たず、遺骨をダイヤモンドに作り替えたり、自然や宇宙に還したりする、新しい「逝き方」が次々と生まれている。

さらには、遺骨を完全に手元から離してしまう「0葬」も登場。島田氏がこれを紹介した著書『0葬—あっさり死ぬ』は、この年明けの出版からすでに5刷と静かなブームとなっており、多くの人の共感を呼んでいる。

いわゆる墓も、葬式もなくていいという、新しい「逝き方」の世界。0葬とはいったい何なのか。

「0葬とは、火葬したらそれで終わらせること。遺骨の処理は火葬場に任せ、一切引き取らない方法です。

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