コレステロールなんか、気にする必要なし 医学博士が断言「逆張り健康法」腹八分目を続けたら病気になる

2014年08月09日(土) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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「肉より魚」は間違い

食べたいものを食べていいと言われても、肉や脂肪分の高い食事を摂りすぎたら、肥満やコレステロールが気になるという人も多いだろう。だが、冒頭で奥村氏が言ったように、それらの数値も、気にしすぎる必要はないという。

日本応用老年学会理事長で『なにをどれだけ食べたらよいか。』の著書もある柴田博氏(医学博士)は、「とくに肉と脂肪を摂ったほうがいい」と言う。

「年をとったら肉よりも魚を食べたほうがいいというのは、間違いです。60歳以上の日本人は肉の摂取量が少ないので、もっと積極的に食べるべきなのです。

過去に100歳以上の高齢者(百寿者)105人を訪問調査したことがあります。すると、百寿者の方々は、一日の摂取カロリーに占める動物性たんぱく質の割合が、日本人の平均値よりも10%近く高かった。それまで私も、肉は控えたほうがいいと思っていましたから、この結果には衝撃を受けました。

また、国立がん研究センターが45~74歳の約8万人を対象に行った研究では、肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸を多く摂取している人ほど、脳卒中のリスクが低いという結果が出ています。彼らは、日本人の平均よりも脂肪と肉の摂取量が1・3倍多かった。日本人では、肉も脂肪も多めに摂っている人のほうが、長生きできるということを示しているのです」

肥満に関しては、BMI(体重〈kg〉を身長〈m〉の2乗で割った数値)が24以上でも心配いらない。

「30歳以上の男女1万人を14年間追跡調査した研究で、もっとも死亡率が低いのはBMIが24~27・9の人たちという結果が出ました。日本肥満学会が定めた基準では、BMI25以上が肥満とされますが、これを真に受けてダイエットしたら、かえって死亡率を上昇させることになってしまいます」(柴田氏)

東京都健康長寿医療センター研究所が6月12日に発表した最新の研究成果では、「痩せた男性(BMI15・9~21)は、太った男性(BMI24・9~39・9)に比べて介護リスクが2倍になる」という事実も判明した。太っているほうが長生きというのも、いまや健康の「新常識」だ。

「酒をやめた人」が早死に

コレステロールも、健康の大敵というイメージがあるが、そうとも限らない。数値を下げる努力をするどころか、「高いほうがいい」という考え方もある。

「そもそも、コレステロールは体内にとって必要不可欠なもので、細胞膜をつくる大切な材料。だから、コレステロールが減ってくると、細胞の機能や構造に障害をきたしてきます。さまざまな研究成果から、コレステロール値が高いほうが長生きすることははっきりしている。さらに、コレステロール値が低いほどがんの死亡率は高く、脳卒中のリスクも高くなるということも、研究から明らかになっています」(柴田氏)

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