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地球はサッカーで回っている!? きな臭い世界で唯一の平和イベント・W杯を見て感じたこと
ベスト8をかけた戦いに挑む、フランスとナイジェリアの選手たち〔PHOTO〕gettyimages

フランス対ナイジェリア、激闘の裏で

久しぶりに日本からドイツに戻った翌日、ふと思い立って、ワールドカップを見ることにした。よく日本で、「ドイツに住んでいると、本場のサッカーが見られるのでいいですね」と言われるが、実は、サッカーにはトンと興味がない。30年も住んでいて、スタジアムに足を運んだこともない。

それでも、大きな試合はたいてい家で観戦する。日本代表の試合も、ドイツで放送してくれれば必ず見る。そんなわけで、この日見たのは16強同士の2試合。1試合目がフランス対ナイジェリア、2試合目がドイツ対アルジェリア。

うちの次女のボーイフレンドDは、ナイジェリアとドイツのハーフだ。うちは娘ばかりなので、私はDを息子代わりに可愛がっている。すでに家族の一員のような感じだ。

ワールドカップが始まる前夜、そのDから家族全員宛でメールが来た。「Japanファンの皆さん。ワールドカップが始まります。日本とドイツとナイジェリアを応援しましょう!」。一番の日本ファンは、実はD自身だ。

さて、それからすでに20日が経過し、日本は敗退。ところが、ドイツとナイジェリアは、無事にグループ戦を勝ち抜き、ベスト16に入っていた。その両国が月曜日に、それぞれ8強をかけて試合に臨んだわけだった。

結果は私がここで言うまでもないが、第1試合のフランス対ナイジェリアでは、フランスの勝ち。試合後、Dにメールを出す。「残念、実に惜しかった」。すると、すぐにガッカリ顔の絵文字が1個、戻ってきた。

負けたとはいえ、ナイジェリアは強かった。ただ、このチームを見ていると、スポーツ観戦というよりも、他のさまざまな思いが脳裏を交錯する。