[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「ドラフト指名へ勝負の7月」

勝負弱さが前期V逸に

 前期は最終戦で愛媛に敗れ、徳島と並んで同率で全日程を終了。徳島との直接対決で負け越していたため、3年連続の前期Vを逃してしまいました。どこかで1勝、もしくは1分けでもしていれば優勝していただけに非常に悔しい結果です。

 前期の投手陣を振り返ると、渡邊靖彬、酒井大介が故障離脱した中、5月中旬までは各選手が頑張って結果、内容ともいいものをみせてくれました。しかし、5月下旬以降は、やや疲れも見え、複数点を取られるイニングが目立ちました。毎試合0点に抑えることは難しくても、最少失点で防げるかどうかはピッチャーとしては重要な要素。余計な点を与えたがために勝てなかった試合がいくつもありました。

 この課題はチーム成績によく表れています。香川は被安打(331本)、与四球(112個)ともにリーグ最少。奪三振(311個)はリーグ最多です。しかし、なぜか失点は172点とリーグ3位。優勝した徳島とは20点の差をつけられました。これはピンチで失点をしている確率、複数点を奪われている確率が高いことを示しています。要するに勝負弱い。結果的には、これが1勝に泣いた原因と言えるでしょう。

 では、勝負弱さを改善するにはどうすればいいか。ひとつにはピンチの時のマウンドでの考え方を変えることが重要です。ランナーを背負い、特に外国人バッターなどを迎えると、ピッチャーは初球から慎重に入ろうと考えます。そのため、ボールが先行し、余計にピッチングを苦しくしてしまうのです。

 もちろん、初球から不用意にカウントを取りに行くのは論外ですが、いかに勇気を持ってファーストストライクをとるか。カウントの稼ぎ方を一工夫すると、自分で自分の首を締める必要がなくなります。

 たとえば、コントロールに自信のあるボールでコーナーにきちんと決める。もしくはカットボールやツーシームといった少し変化するボールでバットの芯を外し、ファールを打たせる。こういったテクニックを磨いてほしいと感じています。