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2014年07月05日(土) イケダ ハヤト

業界最安値の医療用ウィッグでイノベーションを起こす!---NPO「ふくりび」赤木さん、岩岡さんに訊く「福祉理美容」最前線【後編】

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【前編はこちら】

業界最安値の医療用ウィッグでイノベーションを起こす

イケダ: 医療用ウィッグの事業、すごい面白いですよね。ちょうど最近、クラウドファンディングも始まりました(医療用ウィッグ写真集を発行し、全国のがん拠点病院へ寄贈したい)。これ、かなりお安く高品質なんですね。

岩岡: 大手のメーカーさんだと15〜30万円くらいしますね。ウィッグの違いは髪質なんです。人毛か人工毛で値段が変わります。15万くらいのものだと、どうしても髪質が悪かったりしますね。

イケダ: それが6万円から買えるわけですね。コストイノベーションですねぇ。

岩岡: 商品もパンフレットも色々取り寄せましたが、結局のところ、広告費とか場所代なんですよ。当たり前といえば当たり前で、デパートに出店していたら高いはずじゃないですか。医療用かつらって、じっくり比較して購入する商品じゃないんですよ。病気で弱っていて焦っていて、そういう中で買ってしまう。だから、コストが高かったという構造があるんです。そうやって売ってきた業界なんです。

イケダ: なるほど・・・。

岩岡: 必要になるときまで、ウィッグの良い悪いなんてわからないじゃないですか。本来は、病気になる前からウィッグについて知っていたり、近くにいる髪のプロ、つまり美容師が知っているのがよいわけです。

なので、私たちのウィッグは美容室で買えるように、そこで切れるようにしています。かっこよくて安価で高品質なウィッグを、普通の美容室で普通に売ろうというコンセプトなんです。

「個室じゃないと医療用ウィッグは切れない」という考え方もあるようですが、医療用ウィッグは髪が抜ける前に探す人が多いので、個室にこだわる必要はありません。

また、小さい美容室だったら営業時間外に対応することもできます。お客様がいたとしても、トイレで試着して出てきて、そのまま切ってもらえばいいわけです。個室がなくても、医療用ウィッグは対応できるんです。ですが、多くの美容師さんはできないと思われているんです。病気のことがわからないとウィッグを切っちゃいけない、と思い込んでいたり。

イケダ: 医療用ウィッグはニーズはあれど、課題が多い商品なんですね。

次ページ 岩岡: ニーズという点でいうと…
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