佐藤優さんに質問---佐藤さんの著作『人間の叡智』に書いてある橋下氏に対する見解は、いまも変わりはないでしょうか? ほか

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」Vol039 質疑応答より

【質問】 (略)このたび「日本維新の会」が分党するに至りました。佐藤さんは、2012年7月に上梓された『人間の叡智』(文春新書)の中で、橋下徹氏について、

<私は新・帝国主義の時代に日本が生きのびるために国家を強化するという観点から、政治家としての橋下氏の成熟を願います。いずれにしろ日本の政治を考えるうえで、当分、橋下徹という人から目を離すことはできません。>(179頁)

と書いておられます。橋下氏に対する当時のこの見解は、いまも変わりはないでしょうか。現時点における佐藤さんの政治家・橋下徹氏に対する分析・評価を教えてください。(匿名)

――佐藤優さんの回答:橋下徹氏が、民衆の集合的意識、もしくは集合的無意識をとらえ、それに対して訴えることができるという類稀な能力を持っているという認識は現在も変化していません。橋下氏は能力が高く、人間性も決して悪くないと私は考えています。

ただし、問題は、政治家としてやりたいことがないことです。大阪都への再編は、やりたいことではなく、やりたいことを実現するための手段です。橋下氏は、歩きながら考える人なので、大阪都構想を進める中で、やりたいことが自ずから可視化されてくると思ったのでしょう。確かに、「大阪維新の会」が「日本維新の会」に発展し、国政に進出したのは、大阪都構想を実現するためには、法改正が必要という切羽詰まった意識から生じたのでしょう。しかし、その先が見えてこないのです。

 

【質問】 (略)小学3年生の息子が水泳教室に週1回通っていますが、辞めたがっています。(略)
その水泳教室は20級くらいの階層に分かれており、1級に合格すれば卒業で、現在6級です。この段階でクロール、平泳ぎ、背泳を修得しており、泳ぎ方を覚えるという意味では十分と思っています。よって今の級に合格すれば、辞めることも有りだと思っています。 他方、本人が今は嫌だと思っていても、1級に合格し卒業出来れば、本人にとって自信になるのではないか…と思い、それであれば少々強引にでも続けさせるという考えも持っています。

本人は泳いでいる時は楽しそうに見えるし、昇級試験に合格した時は嬉しそうなのですが、水泳教室は自由に遊ぶのとは異なり、ある程度厳しく指導されることや練習をさせられるという状況が面白くないそうです。
私は、水泳教室は、体力づくりや運動面で得意なことを修得し、自信をつけるということを目的としているつもりなので、基本的には無理に続けさせようとは思っていません。 ただ、卒業したほうが、達成感や自信につながるのではないか、と言う気持ちもあり、子供にってはどちらが良いのか、分かりません。佐藤先生のご意見を頂けますでしょうか?

――佐藤優さんの回答:息子さんの意思を尊重して、水泳教室を直ちにやめることをお勧めします。息子さんは既に泳ぐことができるのですから、水泳教室に通った目的は達成されています。

私は、小学1~3年までバイオリンを習っていました。先生は日本フィルの優秀な先生でしたが、「自由に遊ぶのとは異なり、ある程度厳しく指導されることや練習をさせられるという状況が面白くないので、やめさせてくれ」と親に頼み込みました。両親(特に父親)は、「せっかく楽器に馴染んできたところで、もったいない」と言っていましたが、最終的には私の意向を尊重してくれました。私はこの経験があるせいか、その後、楽器には一切関心を持たなくなりました。子どもの個性にもよりますが、嫌がることを強要しても、決してよい結果は出ません。

親としては、心配と思いますが、息子さんは、別の事柄(恐らく勉強になる可能性が高い)に関心を向けるようになります。水泳教室での訓練も、人生をトータルに見た場合、決して無駄にはなりません。

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol039(2014年6月25日配信)より

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