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グーグル傘下に入った「SCHAFT」が災害対策ロボットの競技会を辞退
DARPA Robotics Challenge のトップページより

昨年末、米グーグルに買収された日本のロボット・メーカー「SCHAFT」が、来年6月に開催される災害対策ロボット競技会「DARPA Robotics Challenge(DRC)」の本選出場を辞退した。理由は、商用ロボットの開発に専念するためだという。

●"The DARPA Robotics Challenge Continues June 2015 in Southern California."

DRCは、米国防総省傘下の研究機関DARPA(国防高等研究計画局)が主催するロボット競技会。この競技会を通じて、原子力発電所の事故現場のような、人間には危険過ぎる場所で作業する高度な次世代ロボットの開発を目指している。

参照)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37592

SCHAFT設立から今に至る経緯

SCHAFTは元々、東京大学・情報理工学系研究科・情報システム工学研究室からスピンアウトしたベンチャー企業。東京大学では、DARPAのような軍事関連機関が主催するプロジェクト(競技会)への参加を認めない方針なので、同競技会にどうしても出場したかった上記研究室の3名の研究者が、敢えて東大の職を辞してSCHAFTを設立したとされる。

このSCHAFTをグーグルが買収することが昨年12月に明らかになった。その直後に開催されたDRCの予選競技会をSCHAFTが首位で通過した。これらが相まって、それまで世界的には無名だったSCHAFTは大きな注目を浴びることになった。

グーグルに買収された後、SCHAFTのDRC本選参加を危ぶむ声が一時聞かれた。と言うのも、DRCの予選を首位で通過したことにより、SCHAFTにはDARPAから100万ドル(約1億円)の開発支援金が支給されることになった。これによって軍事関連のひも付き研究と見なされるのをグーグルが嫌がるのではないか、との見方があったからだ。

が、今年3月、SCHAFTはDARPAから支給される予定の1億円の支援金を蹴って、自費開発でDRC本選に出場する意思を明らかにした(グーグルに買収された以上、開発費はいくらでもあるから当然だ)。前述の懸念は解消されたかに見えたが、今回、グーグルは最終的にSCHAFTのDRC出場を見送るという結論に至った。

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