トーマス・フリードマン---【広場の人々 VOL.02】民衆の声は政治を変える真の力になり得るのか?
広場に向かうウクライナのデモ隊〔PHOTO〕gettyimages

政治と地政学をくつがえすドラマ

破たんした結婚とチャールズ皇太子の不倫について、1995年にダイアナ妃に対して行った有名なインタビューのなかで、彼女は「この結婚には人が3人いて、少々混み合っていました」と語った。

最近、「広場の人々」(The Square People)が創り上げた新しい政治と地政学を説明するときに、私はこの言葉を思い出す。「広場の人々」とは、自分たちの声を将来に向けてより反映させるとともに、よりよい統治を求めて、カイロからキエフ、イスタンブール、テヘラン、チュニス、モスクワにいたるまでの広場に集まる、新たに結びついた中流階級のことである。

多くの指導者たちは、「広場の人々」は自分たちと、かねてから存在する大した力もない野党との間に、自然発生的に出現した第三党のようなもので、その結果として、政治がより混み合っていることに気がついている。と同時に、政治がよりおもしろくもなっているのだ。事実、新しくネットワーク化された政治勢力が結集し、協力しながら変革の圧力をかける場所という意味での「広場」は、間違いなくこれまでの政治と地政学をくつがえしつつある。

しかし、今後注目すべき重要なことは、どの広場の人々が、破壊から建設へと向かうことができるのか、ということだ。つまり、「広場の支持者たちの混沌としたエネルギーを、誰が政党や選挙、統治へと転換していけるのか」ということである。もちろん、こうしたなかで、いまもっとも興味深い動きとしては、ウクライナの広場の人々とロシアのウラジミール・プーチン大統領が繰り広げているドラマであろう。

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