企業・経営
トヨタの燃料電池車投入にプリウスの時の気合いが感じられない理由
プリウス発表の時の「覚悟」や「気合い」が足りない!?              photo Getty Images

本コラムで「新型燃料電池車の国内販売を発表したトヨタ!次世代自動車の主役は誰か?」という記事を書いたばかりであるが、あえて付け加えたいことがあるので続編を書く。

気合いが感じられないトヨタの燃料電池車投入

トヨタ自動車やホンダが燃料電池車の市販を世界の競合メーカーに先駆けて行なうことを決めた。こうした取り組みを見ていると、一見、ハイブリッド車に続いてトヨタが次世代車でも優位になったように見えるが、果たしてそうだろうか。

トヨタの動きを見ていると、ハイブリッド車の開発の時にはあって、今回の燃料電池車投入にあたってはないものがある。実は非常に大切なものが欠けていると思う。感覚的な言い方になってしまうが、それは「覚悟」「狂気」「面白がり」といったようなメンタル面での気合いのようなものである。あるいは「魂」が感じられないといった方が適切かもしれない。

ロジカルな分析ではないかもしれないが、20年近く自動車産業など製造業を取材してきて、製品開発を成功させる必要条件の一つには「エンジニアの心の叫び」を具現化していくことも大切ではないかと皮膚感覚で感じ取っている。

最近会ったトヨタの元役員は「トヨタのハイブリッド技術が成功して世間に受け入れられたのは、その技術が正しくて素晴らしかったからではなく、エンジニアのトラウマと危機感の賜物によって過去を健全に否定できたから」と語った。その意味するところを以下に述べる。

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