【舛添都知事日記】東京を世界一にする取り組みと、五輪会場計画の見直しに向けたIOCとの対話
〔PHOTO〕gettyimages

IOC委員を迎えた調整会議

6月10日の都議会で、私は、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の会場計画の見直しを行う意向を表明したが、それを実行に移すための重要なプロセスが始まった。

まずは、23日に都議会のオリンピック・パラリンピック特別委員会に出席し、見直しの方向性について、説明した。環境との調和、工費の圧縮、大会後都民に何を残すことができるのかといった視点である。アスリート・ファースト、コンパクトな五輪といった基本をしっかりと守りながら、よりよい大会にしていくために必要な改善は行うというものである。

24日には、組織委員会の森会長、下村文科大臣、竹田IOC会長らと共に、都庁で調整会議を行った。ここでも、会場計画の見直しについて同意が得られた。各競技の国内連盟(NF)が事前に情報がなかったと憤っているが、内外の競技団体との協議はこれからである。

個々の競技も重要であるが、もっとたいせつなのは、オリンピック全体を成功させることである。お金は天から降ってくるものではない。都民や国民の税金である。すべての競技団体が、そのことを念頭に置いて、オールジャパンで協力し合うことが肝要である。

25日には、来日したIOC委員を迎え、調整委員会が開かれた。私は、会場計画見直しの方針を説明し、理解を求めた。その後、3日間にわたって会議が開かれたが、事務方での詳細な議論も含めて、見直しの方向性は認めてもらったと思っている。

26日は、都知事主催の昼食会を開いた。前回の会議でIOC委員たちに、次回は東京産の食材のみでごちそうすると約束したので、それを実現した。魚、肉、うどん、野菜、果物と、東京の食材は豊富である。まさに何でもあるといった感じで、これはほかの大都市にはない魅力である。TOKYO Xという豚肉を使った料理をはじめ、どれも大好評であった。

もちろん、イスラム圏の方々のためには、東京軍鶏を使った料理も用意した。皆さんから、心のこもった「おもてなし」だと評価されたが、食という観点から東京の魅力を十分に発信できたと思っている。

夜は、森会長主催の夕食会が行われたが、こちらはフランス料理で、これまた会話を楽しみながら、IOC委員たちと親交を深めることができた。大会開催に向けて、今回を含めて10回の調整会議が開かれるが、いちばん大事なのは、IOCとの信頼関係である。今回、その信頼関係がさらに深まったと思っている。

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