[BCリーグ]
福井・酒井忠晴監督「投打がかみ合った勝負強さ」

 いよいよ前期のクライマックスが近づいてきました。現在、福井ミラクルエレファンツは15勝18敗1分で北陸地区の首位。優勝マジック2が点灯しています。しかし、余裕はまったくありません。福井に残されているのは石川ミリオンスターズとの2連戦のみ。2位・富山サンダーバーズとは1ゲーム差の状態です。球団初の前期優勝まで、あともう一歩。必ず勝ち取りたいと思います。

 優勝マジックが点灯して以降、チームはなかなか勝つことができていません。現在、引き分けをはさんで4連敗。チームの状態は悪くはないものの、やはり優勝は簡単には手に入らないということでしょう。見えてきた優勝へのプレッシャーが選手にはあるのだと思います。

 22日の富山戦は、勝てば優勝が決まるという大一番でした。1-4と3点ビハインドの9回表、栗田茂樹(堀越高-中京学院大)のホームランを皮切りに一挙3点を挙げ、同点に追いつきました。ところがその裏、バッテリーのエラーなどもあってサヨナラ負け。本当に悔しい試合でした。しかし、これで終わったわけではありません。私たちにはまだチャンスがある。すぐに気持ちを切り替えて、最後の石川2連戦に向けて現在、練習しています。

 今季のチームには、これまで以上に勝負強さがあるように感じています。ですから、たとえ2、3点ビハインドだったとしても、終盤に連打が出て一気に逆転という試合も、少なくありません。その要因のひとつが、5月に群馬ダイヤモンドペガサスから移籍してきた大松陽平(日南学園高-横浜商科大-香川オリーブガイナーズ-三重スリーブアローズ)です。彼はランナーがいる時、「ここで長打が欲しい」と思う時にこそ、力を発揮するタイプ。これまでチームにはいなかった右の長距離砲として、相手には脅威的な存在となっています。

 一方、投手陣の方はというと、先発にはいずれも4勝を挙げている石野公一郎(佼成学園高-東京経済大)、関口貴之(小豆島高-東北福祉大-九州三菱自動車)、藤井宏海(福井高-ロッテ-三菱自動車岡崎)の3本柱に、中継ぎから先発に転向した松田翔太(金沢学院高-広島<育成>-石川)を加えた4人。そして8回は清水信寿(豊田西高-中京大-エイデン愛工大OB BLITZ-三重-群馬)、9回は藤岡雅俊(桐蔭学園高-中央大<中退>)という必勝リレーが構築されています。唯一課題なのが、先発と清水の間の中継ぎですが、キャンプで体調を崩し、遅れをとっていた青島悠介(国分寺高-筑波大-茨城ゴールデンゴールズ)が徐々に結果を出し始めています。