プロゴルフ界の「マー君と佑君」松山英樹 石川遼が可哀想になる その凄い「才能」
週刊現代 プロフィール

もちろん名実ともに世界トップになるためには解決すべき課題でもある。

「特に海外の場合、トッププレーヤーとして認められるには、競技の成績だけでなく人間としての素晴らしさも必要。言葉の問題もあるでしょうが、優勝を機に、外国人選手にもっと、松山英樹というプロゴルファーの人柄を知ってもらう努力をすべきかもしれません」(前出・舩越氏)

次は全米オープンだ

ともあれ、松山の実力は今回の優勝で世界中に認識された。ジャック・ニクラウスもこう評した。

「彼は日本人にしては体が大きく、飛距離のために無理をする必要がない。アイアンも正確で、パターもうまい。いずれ勝つとは思っていたが、それがたまたま今日だった」

6月12日からメジャー4大大会のひとつ「全米オープン」が開催される。今回の優勝、プレーの内容から一躍、上位候補選手に松山の名が挙がり始めた。

となると、どうしてもこれまでの「日本の顔」石川遼の状況が気になるところだ。松山の優勝の翌日、石川は次のようなコメントをブログで発表した。

「日本人が勝ったという嬉しさはあります!けど!けど!悔しいです。悔しいと思うなら、上手くなってみろ!って自分に言います。言いました。すみません。これが今の気持ちです」

不調をかこつ石川がみせた本音。本来であれば、優勝するのは自分であったはずなのに。

「松山と比べると、石川がPGAで戦うには、スケール面で小さいことは仕方のないこと。体格が明らかに違うのです。でも、今回、『悔しい』と堂々と口に出せたところに、『僕は僕の道で同じところに行くんだ』という覚悟を感じました」(前出・在米ゴルフ記者)

石川がアメリカで優勝するには、パワーを武器にしてねじ伏せる松山のようなスタイルではダメだ、と指摘するのは小山氏だ。

「石川選手は、丸山選手や今田選手のように、より精度の高いショートゲームを鍛えてさらにパットを磨くことで活路を見出すべきだと思う」

次戦、石川が出場できない全米オープンで、松山はどんな戦いを見せるのか。

「週刊現代」2014年6月21日号より