プロゴルフ界の「マー君と佑君」松山英樹 石川遼が可哀想になる その凄い「才能」
週刊現代 プロフィール

類いまれな能力を持ちながら、体のポテンシャルで差がついていくライバル同士。どこかで似た関係を見ていないだろうか。そう、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大と、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹だ。

甲子園のスターとなり注目を集めた斎藤だが、体力面での劣勢は否めない。田中が身長188cm、体重93kgなのに対し、斎藤は身長176cm、体重76kg。それをカバーしようと体を酷使し、怪我に泣かされ続けた。現在も二軍での調整が続く。

一方、体力面での優位をいかし、大リーグで快進撃を続ける田中の姿は周知のとおりだ。

「ゴルフはやはり体格です。丸山プロもよく言ってました。フィル(ミケルソン)やアーニー・エルスと自分とでは馬力が違うと」(前出・在米ゴルフ記者)

特に近年の米ツアーは、どの試合も各ホールの距離が長くなり、飛距離のある選手が有利だ。一般的に小柄な日本人選手は、不利な状況にある。松山はこれを克服すべく、米ツアー参戦後も、さらなる肉体強化に取り組んできた。

「勝てる体を作るため、長時間のトレーニングのほか、試合中も走り込みを続けている」(ゴルフ誌記者)

集中力が凄い

タフなコースでも4日間を通して闘える肉体は今も日々、進化し続けている。もちろん技術の研鑽にも余念はない。自らもショットメーカーとして名を馳せた丸山茂樹が、松山のショットを絶賛している。

「遼と英樹の二人は、日本でも別格です。加えて、英樹には安定したスイングのリズムがある。これこそが絶大なる魅力。遼は慌てるとリズムが早くなったりするが、英樹にはそのブレがほとんどない」

また、米ツアー1年目を終えた石川は「アメリカではコース特性が千差万別でアプローチの引き出しの数が重要」と語っていたが、この点を松山はすでにクリアしているように見える。それを裏付けるかのようにアイアンの成績は今やPGAツアー小技部門で1位だ。

アイアンの冴えは、プレーオフの第3打、ボールが隠れるほどの、ラフからのアプローチに垣間見えた。

あのラフの深さを考えれば、セーフティに打つ手もあったはずだが松山は迷わずピンを狙う。重心を低くし、フェイスを開いて振り抜いた球は、見事ピン横3mにつく。

「ふつうは相当プレッシャーのかかる、難しいショットです。それをいとも簡単にピンに絡め、勝利を手繰り寄せた。2打目がギャラリーに当たって救われるラッキーもありましたが、世界レベルの技量を証明しました」(沼沢聖一プロ)