ネットとの融合・スマホとの連動にいち早く成功した局が、放送界の覇権を握る!
ラジオ業界でネットとの融合に成功した「radiko」

先日、読者の方から、SNS上でこんな声が寄せられた。

「テレビは現在、籠城戦のさなか。レコード業界も籠城戦を経験した」

地上波ビジネスが岐路に立たされているという指摘である。大抵の人が同じことを考えているだろう。

地上波に限った話ではない。ネットの台頭により、ほかの既存メディアのすべてが、かつてのレコード業界と同じような道に入っている。

レコード業界の売り上げは、ピークの1998年で、約6,070億円もあったが、2013年には約2,700億円と半分以下に激減。その間、日本人が以前より極端に音楽嫌いになったとは思えない。売り上げ減はネットの普及と軌を一にしている。YouTubeなどネット上にあるコンテンツの影響を受けたのは自明である。

音楽業界に続く、活字、映像業界の価格破壊

音楽業界で起きたことが、地上波を含めた映像業界や活字業界で起こらないほうがおかしい。この流れを止めるのは至難だろう。

まず、筆者自身が関わる活字業界の場合、もはや原稿料が上がることはあり得ない。どんどん下がり続けるに違いない。文章や文字情報の価格破壊現象だ。内容がニュースであろうが、コラムや批評であろうが、関係ない。

なぜなら、ネット上には文章や情報があふれている。ニュースもコラムも批評も。それが閲覧無料である場合が多い。数が増えて、しかもタダのものが多いのだから、文章や文字情報の値段が上がるはずがないのだ。

書く側にはありがたくない話だが、抵抗することは出来ない。どんな商品であろうが、価格は市場が決めるのだから。