18年ぶりのソウル公式訪問へ! 都庁に欠けている外交機構に大改革を実行する

2014年06月24日(火) 舛添 要一

舛添 要一舛添レポート

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当然のことながら、女性の尊厳を傷つけるようなヤジは断じて許されない。2020年のオリンピック・パラリンピックを目指して、東京を世界一の都市にしようと努力している立場からは、残念なことである。オリンピック・パラリンピックの精神にも反してしまう。議会のことは議会で決着をつけねばならない。良識に基づいた対応がなされることを期待したい。

それにしても合点がいかないのは、塩村議員の属するみんなの党の責任者(議院運営委員会の理事)が、なぜ立ち上がって他会派の理事を呼び、議長の許に参集して、議事を中断させて対応を協議しなかったのかという点である。

私のように何が塩村議員の笑いをよんだのかを理解していなかったのなら仕方がないが、分かっていたのなら、即座に抗議のために全会派の理事を召集すべきである。国会では、本会議であれ、予算委員会であれ、そのような情景は日常茶飯事である。都議会では、そのような仕組みがないのかと思って調べたら、国会と同じことができるようになっている。みんなの党の責任者は、そのような議会運営のルールも知らなかったのであろうか。

まずは国民同士で交流を深めること

次は、都市外交の話である。韓国では、地方選挙が終わったが、フェリーの沈没事故の影響で、政権への批判が高まっている。そのような中、東京都の友好都市であるソウル特別市の朴元淳市長から招待状が届いた。7月23日から25日まで、都知事としてソウルを公式訪問することが決まった。

ソウル滞在中の視察や要人との会談などはこれから詰めていくが、日韓関係が緊張する中で、東京とソウルとの協力関係が深まることは意義あることと思っている。両国間には、河野談話の見直し問題に象徴されるように歴史認識をめぐる確執があるが、まずは広汎な国民の間で交流を深めることが肝要である。

4月に北京を訪ねたときも、実に18年ぶりの公式招請であったが、今回もまた東京都とソウルの間で18年ぶりのことである。拉致問題、核開発疑惑などを抱える北朝鮮に対して、日韓両国は、共同して対処すべき重要なパートナーである。

しかし、両国間で、反日、反韓を掲げた品位に欠ける言動がまかり通る由々しい状況となっている。最近の日本では、「嫌韓」を売り物にした出版物の何と多いことか。これらは、お互いを傷つけるのみで、両国にとって何のプラスにもならない。明るい未来に向かって双方が努力すべき時期に来ているのではあるまいか。

幸い、4月の私の北京訪問以来、都議会、区市町村、また東京以外の地方自治体でも、中国側のカウンターパートとの交流が再開された。嬉しいかぎりである。ソウル訪問については、事前に日本政府とも協議の上のことであり、安倍首相も私のソウル行きに歓迎の意を表してくれている。

金曜日の定例記者会見で、最重要課題として、このソウル訪問を発表したが、記者諸君は、都議会でのヤジ問題で頭が一杯だったのか、何の興味も示さないし、質問一つ出なかった。会見後には、首相官邸で菅官房長官とこの件で会談をすることも知らせ、時間の余裕がないので不要不急の質問はしないようにお願いしたのだが、全く無駄であり、意味不明の質問すら出てしまった。残念である。

私の率直な印象を言えば、最近の記者諸君はまともに勉強していない、必要な本も読んでいない、調査報道をせず大本営発表に頼りすぎている。しかも、先輩がきちんと後輩を指導するということがなくなっている。指導されていない後輩たちが非常識な言動を行い、彼らの属するメディアの評判も落としている。

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