18年ぶりのソウル公式訪問へ! 都庁に欠けている外交機構に大改革を実行する
舛添 要一
〔PHOTO〕gettyimages

女性の尊厳を傷つけるヤジは断じて許されない

先週も激務の一週間であった。火曜日と水曜日は都議会本会議で、代表質問と一般質問に答弁した。品格ある言葉で、自分の政策をしっかりと伝えることができた。ところが、水曜日の本会議で、塩村文夏議員に対する下劣なヤジが飛び、世間の顰蹙を買っている。

私は、知事席から、質問者のほうを向いて、一言一句聞き逃さないように注意を集中し、答弁の準備をする。塩村議員が、何かに反応したのか、質問の途中で笑い、議場にも笑いの輪が広がった。議場内から面白い話でも飛び出し、それに塩村議員も笑ったのかと思って、私も微笑んだ。何が起こったのか分からない。

議員が自分の席に戻ったので、議長の指名で私は演台に向かい、塩村議員の顔を見つめながら答弁を始めた。議員の問いに対しては、真摯に答えた。ところが、議員は私の顔を見るどころか、下を向いて泣き出してしまった。何が起こっているか、まだ理解できない。セクハラ的な恥ずべきヤジが飛んだことは、後に報道で知った。

そのような事情であることも確認せずに、ある新聞は、翌日の紙面で、私がヤジに同調して大声で笑ったと批判した。私に対する取材はしていない。答弁準備に集中しているので、ヤジなど聞き取れない。金曜日の定例記者会見で、当日の事情は説明したので、誤解は解けたと思うが、迷惑な話である。

当然のことながら、女性の尊厳を傷つけるようなヤジは断じて許されない。2020年のオリンピック・パラリンピックを目指して、東京を世界一の都市にしようと努力している立場からは、残念なことである。オリンピック・パラリンピックの精神にも反してしまう。議会のことは議会で決着をつけねばならない。良識に基づいた対応がなされることを期待したい。

それにしても合点がいかないのは、塩村議員の属するみんなの党の責任者(議院運営委員会の理事)が、なぜ立ち上がって他会派の理事を呼び、議長の許に参集して、議事を中断させて対応を協議しなかったのかという点である。

私のように何が塩村議員の笑いをよんだのかを理解していなかったのなら仕方がないが、分かっていたのなら、即座に抗議のために全会派の理事を召集すべきである。国会では、本会議であれ、予算委員会であれ、そのような情景は日常茶飯事である。都議会では、そのような仕組みがないのかと思って調べたら、国会と同じことができるようになっている。みんなの党の責任者は、そのような議会運営のルールも知らなかったのであろうか。

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