小林りん×岩瀬大輔【後編】「子供がゲームに熱中するのは、親が褒めてあげないから」
[左]岩瀬大輔さん(ライフネット生命代表取締役社長兼COO)、[右]小林りんさん(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢代表理事)
2014年4月12日、「我が子の多様な生き方を支える教育論」をテーマにセミナーが開催された。軽井沢に全寮制インターナショナルスクールを開校する、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事の小林りんさんと、ライフネット生命保険代表取締役社長兼COOの岩瀬大輔さんが対談を行った。【前編】【中編】はこちら。

いま足りていない、多様な価値観や個性を伸ばすということ

質問者C: 親としてではなくて、教育機関で今後求められる人物像についてお聞きしたいです。また、ライフネット生命もISAKも一人では絶対に設立できなかったと思うんですが、仲間をどうやって集められたかというのを教えていただければと思います。

小林: 教える側に今いちばん足りていないなと思うのは、一つは多様な価値観や多様な考え方、一人ひとりの個性を伸ばしていくという気持ちだと思います。

2つ目に子供に対して「既存の路線を踏襲するだけではなく自ら新しいものを発見したり、問題提起をできる人になってほしい」と思うのであれば、大人もそうなっていなければいけないというのが私たちの意見です。

3つ目にリスクテイカーということを挙げています。これは教育機関の対極にある言葉のように聞こえるんですが、新しいものを生み出す人たちを輩出する学校では、大人がロールモデルでなければいけないと思います。

お子さんたちは敏感なので、私たちが「リスクをとりましょう」と口だけで言っていても、「大人はリスクとってないじゃん」ということがわかるんです。ですから、それは自分たちの背中で示していくということがいちばん大事だと思っています。

岩瀬: 2点目の仲間作りという質問にお答えします。谷家さんというわれわれ2人を拾ってくれた投資家の方に「岩瀬君のいちばんの強みは何かというと、相手のことを凄く好きになれることだ」と言われたんですね。「君が相手のことを好きになるから、自分も力を貸すんだ」と言われたので、いろいろな人を巻き込む際に、実はそれが大事なんじゃないのかな、と思います。

ちょうど『仕事でいちばん大切な 人を好きになる力』という本を出しました。これはりんちゃんもそうですが、仲間が多い人、たとえば100人友達がいる人は、その100人のことを好きになるんです。だから相手も好きになってくれるんですね。

だから、いろいろな人を巻き込むときには、相手のことを好きになるということが大事なことで、相手の良いところを見つけ出すということだと考えています。僕らはベンチャーなので、大勢の人に助けてもらって今があります。将来大人になって良い仕事をしていける人は、助けてくれる人がたくさんいる人だと思うんですよ。一人でできることなんて高が知れているので、そういう人間に育つといいんじゃないかな、と思ったりします。