データから見る、知る!2014年、的サッカーW杯の楽しみ方
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2014年6月12日に開幕し、連日、熱戦が繰り広げられている、2014 FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会。スポーツジャーナリズムの観点から、この大会で注目を集めているのが、データジャーナリズムの活用です。

“データジャーナリズムの申し子”ネイト・シルバー氏(Nate Silver)が2014年3月に大幅リニューアルしたオンラインメディア「FiveThirtyEight」は、その代表的な事例として挙げられます。毎日の試合結果をレポートするとともに、独自の指標「Soccer Power Index(サッカー・パワー・インデックス)」に基づき、各チームの勝敗予測を公表。シルバー氏は、政治ジャーナリズムからスタートした自らのデータジャーナリズムの手法を、この大会で初めて、サッカーにも本格的に活用しようとしています。

一方、2014年4月に米紙ニューヨーク・タイムズが開設したデータジャーナリズム専門メディア「The Upshot(アップショット)」では、統計学的手法を用い、「W杯の出場国の中で、最もラッキーなのはどこ?」といったユニークな分析記事を配信。また、ハフィントン・ポスト(Huffington Post)のデータジャーナリズム専門サイト「HuffPo Data(ハフポ・データ)」では、各選手のポジションや戦績など、各試合結果をデータで可視化しています。

この大会を機に、データジャーナリズムにまつわる実験的な試みをスタートさせたメディアもあります。たとえば、独放送局ドイチェ・ヴェレ(Deutsche Welle)では、W杯をデータから見つめ、インフォグラフィックやインタラクティブなコンテンツを通じて読者にわかりやすく伝える特集サイト「World Cup Special(ワールドカップ・スペシャル)」を開設。2014年7月13日までの大会期間中、日次で記事を配信する予定です。

データジャーナリズムで多様に広がる可能性

いわずもがな、データジャーナリズムには、専門的なデータ解析はもとより、データから何らかの意味や文脈を読み取る洞察力、その意味や文脈を筋道立ててまとめる構成力、読み手の視覚に直観的に訴えるビジュアル表現など、様々な要素が求められます。つまり、サッカーをはじめとするスポーツジャーナリズムにデータジャーナリズムが活用されるということは、従来のスポーツジャーナリストに加え、データサイエンティストやグラフィックデザイナーなど、新たな視点やスキルを持つ人材がこの分野に参画しはじめることでもあり、これによって、物事の捉え方、伝え方が、より多様に広がる可能性を秘めているといえるでしょう。

ちなみに、「FiveThirtyEight」のW杯予測によると、日本代表が予選リーグを突破する確率は、10.4%。データ上でも厳しい予測が出ていますが、ぜひとも、この予測を現実で打ち破ってもらうべく、SAMURAI BLUE(日本代表)にエールを送りたいと思います。

“がんばれ、ニッポン!”
 

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