毎日フォーラム~毎日新聞社

ファミリーマートが高齢者向けに展開 
業務提携で社会・生活インフラ機能充実へ[コンビニ宅配]

2014年06月24日(火) 毎日フォーラム
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仮設住宅を訪れるファミリーマートの移送販売車=岩手県陸前高田市で12年2月

コンビニエンスストア大手のファミリーマート(東京都豊島区、中山勇社長)の宅配事業が伸びている。高齢者専門の弁当宅配のフランチャイズ「宅配クック123」を展開する「シニアライフクリエイト」(東京都港区、高橋洋社長)の宅配網を活用してスタートし、急成長する在宅配食サービスへの参入とともに、買い物が困難な高齢者向けに利便性の向上を目指している。ファミリーマートは、ドラッグストアや調剤薬局、カラオケボックスとの一体型店舗を展開するなど、他業種との業務提携によって、社会・生活インフラとしてコンビニ作りを進めている。

宅配事業は2012年12月に鹿児島市で始まり、現在、東京都豊島区・文京区、愛知県岡崎市、神戸市、岡山市の全国5地区で展開している。宅配クック123の利用者に対し、カタログに掲載したファミリーマートの商品を、弁当と一緒に配達するシステムだ。

送料は無料で、対象商品は当初、宅配クック123では提供が難しかった菓子パンと牛乳をセットにした軽食など45種類から、現在は160種類に増やした。高齢者が買い物に困る米や水など重い物や、電球や電池、大人用紙おむつなども含まれている。前日の午後6時ごろまでに注文すれば、翌日の正午ごろと午後6時ごろまでに届けてくれる。宅配と同時に利用者の安否確認も実施するなど、利用者とのコミュニケーションを重視したサービスを目指している。

シニアライフクリエイトは全国に300以上のフランチャイズ店「宅配クック123」を展開している。ファミリーマートもフランチャイズ制を導入しているが、コンビニエンスストアが宅配事業に参入するには、配送のための人件費や車両購入などの経費が必要となり、加盟店には大きな負担になる。そこで「シニアライフクリエイトの経営資源を有効に活用することで、双方に利益が見込める」として12年4月に子会社化に踏み切った。

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