毎日フォーラム~毎日新聞社

官民協働で新たな支援制度スタート
費用寄付の企業で就業体験グローバル人材育成に期待[留学支援]

2014年06月24日(火) 毎日フォーラム
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国内初の官民協働留学支援の事務局の看板かけには下村博文文科相(左から4人目)ら同省幹部が顔をそろえた=東京都千代田区の文部科学省で4月2日

官民協働で大学生や高校生の留学を支援しようという国内初の制度が今年度から始まった。その名も「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」。留学費用は企業の寄付で賄い、帰国後は寄付した企業でのインターンシップ(就業体験)に参加できる仕組みを文部科学省が中心となって作った。学生、企業の双方にメリットがあり、グローバル人材育成の核として期待されている。

このプログラムは、留学者数の減少傾向に対し、国を挙げて「世界で活躍できる人材育成」に乗り出し、留学機運を高めるのが狙い。文科省によると、日本人の留学者数は2004年の8万2945人をピークに年々減少傾向が続く。11年は5万7501人で、7年間で約3割減った。

一方、対照的なのが中国。中国人の留学者数は02年は約18万人だったのが、11年には約72万人で4倍増とうなぎ上りだ。韓国も14万人で約1・6倍増だ。

日本人の海外留学が減少している背景について、国立大学協会が87大学にアンケートを実施している。それによると、最も多かったのが「帰国後の留年」を心配する声で約68%を占めた。今は単に留学しただけでは就職につながらず、逆に留学で就職活動の準備が遅れるなど「就活」にマイナスになると考える学生が多いとされている。

次に多かったのが「経済的問題」(約48%)だ。多額の費用をかけて留学しても将来マイナスになるというのであれば、学生がお金をかけることはないのも当然だ。長い景気低迷がこの傾向に拍車をかけた。

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