宮澤弦×須田将啓×村田雅行「大企業から独立・起業したのは、価値や仕組みをつくる側になりたかったから」
Global Shapers Session 2014
(左から)宮澤弦氏(Global Shapers 東京hub/ヤフー株式会社 執行役員)、須田将啓氏(株式会社エニグモ 代表取締役 最高経営責任者)、村田雅行氏(キラメックス株式会社 代表取締役社長)

ベンチャーから大企業へ、大企業からベンチャーへ

世界経済フォーラム(通称ダボス会議)Japan Meetingの開催に合わせて、六本木ヒルズで6月3日に開催された「Global Shapers Session 2014」。

「起業」をテーマにしたセッションでは、スピーカーとして須田将啓氏(株式会社エニグモ代表取締役最高経営責任者)、村田雅行氏(キラメックス株式会社代表取締役社長)が登壇し、宮澤弦氏(Global Shapers東京hub/ヤフー株式会社執行役員)がモデレーターを務めた。IT分野で活躍する3名の起業全般におけるドラマやストーリーにせまるセッションとなった。

モデレーターの宮澤氏は大学卒業後、株式会社シリウステクノロジーズを創業、28歳のときにヤフーに売却した経験をもつ。以来、「大企業のなかで起業家的に生きてきた」と語る。起業家が大企業に入ると「合わなくてすぐに辞めるか、課題だらけだがもっと大きな取組みが出来るとワクワクするか」の2種類のタイプに分かれるというが、宮澤氏は後者だった。

根本にあるのは、「自分が生まれる前と後で、世の中をもっと便利にしたい、もっと豊にしたい、世界を変えたい」という思い。現在は最年少の執行役員、検索サービスカンパニー長として、検索サービスをみている。「課題解決エンジン」を目指すヤフーの検索サービスは、同社の売上の約35%を占め、その額は1,400億ほどにもなるそうだ。

エニグモ代表の須田氏は、大学でコンピューターサイエンスを学び、就職した博報堂でマーケティングに従事した後、起業。「会社の同僚と30歳で起業しようと思い、ほぼ予定通りの29歳10ヵ月で会社を創業した」。最初につくったのは、「BUYMA(バイマ)」というCtoCのショッピングサービス。

当初は、商品を出しても売れない状態が長く続いたというが、いまでは世界中のファッションが取り扱っており、約200億の流通額がある。2年前に上場し、世界経済フォーラムの「Young Global Leaders 2012」にも選出。

キラメックス代表の村田氏は、2006年に楽天に新卒で入社した。エンジニアとして2年間勤務した後、2009年に現在の会社を創業。2010年に、日本で2番目となる共同購入クーポンサービス「KAUPON(カウポン)」をリリースした(2013年にサイブリッジに事業譲渡)。その後、事業転換して、IT教育に特化したスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」を立ち上げ、プログラミング教育を提供している。

ここまで3名の紹介をしてきたが、宮澤氏がベンチャーから大企業という流れ、須田氏と村田氏は大企業からベンチャー創業を経験している。給料もよく、厚遇の大企業から起業した理由はなんだったのだろうか。