2020年東京五輪を史上最高のものとするために、競技施設建設計画の見直しを決定!
〔PHOTO〕gettyimages

建設計画の再点検で出てくるコストの問題

先週の最大の政治的決定は、五輪競技施設建設計画の見直しである。10日に開かれた都議会第二回定例会において、私は都知事として所信表明を行い、建設計画を見直す決意を述べた。これまで、建設計画地を視察し、様々な観点から検討した上での結論である。

大会組織委員会の森会長と何度も意見交換を行い、財政の制約、環境との両立、選手にとっての利便性、後利用の採算性などについて、厳しい視点から検討し、すべての建設計画について見直すことにした。税金という形で費用を払うのは都民であるから、納得しないような高コストでは話にならない。

また、環境を破壊するような施設では五輪の精神と背反する。しかし、選手が選手村から競技施設まで移動するのに、時間がかかりすぎるのもまた、問題である。さらには、大会後にも施設が十分に稼働し、赤字にならないようにしなければならない。

以上のような観点から、建設計画を再点検すると、まずはコストの問題が出てくる。日本は今、東日本大震災からの復興に全力をあげている。さらに、アベノミクスの成果もあって、景気が上向いている。

2020年に向けて、東京では都市の再開発事業が矢継ぎ早に動いている。11日には、虎ノ門ヒルズがオープンした。前日には、記念式典が開かれたが、これは東京都と森ビルとの官民協力の賜であるので、私も森ビルの辻慎吾社長とともに主催者として参加した。

虎ノ門ヒルズは、立体道路、つまり道路の上にビルを建てることができるという規制緩和によって、地権者の理解も得やすくなったのである。周辺の歩行者用道路を13メートルの幅員にして、オープンカフェが可能になるように規制緩和する。これが東京シャンゼリゼ計画である。この環状2号線は、豊洲、有明などのオリンピック会場へのルートとなる道であり、大きな夢を運ぶ道路である。

JR東日本も新駅を作り、田町や品川の周辺を大開発しようとしているし、東急グループは、渋谷を大改造しつつある。丸の内は三菱地所が、日本橋は三井不動産が再開発を手がけている。その他にも、多くの大型プロジェクトが進行している。また、三環状道路も完成しつつあるし、道路も鉄道も、ますます便利になっていく。

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