25歳無職、引きこもり気質の僕が、11年前にアフリカビジネスを始めた理由
ビジネスパートナーと

僕は今、ラストフロンティアと言われているアフリカでビジネスしています。2003年ごろからアフリカでのビジネスを始めて、今年で12年目。中古車販売に始まり、バイクタクシー業、建設業、運輸業、貿易……などアフリカ9ヵ国で現在50社くらいを経営しています。アフリカでビジネスをしている人間としては古株の一人ではないでしょうか。メディアでアフリカのビジネスシーンが語られるずっと前からアフリカでビジネスをしてきたということになります。

消去法で辿り着いたレッドオーシャン

僕がアフリカでビジネスをスタートさせた2003年といえば、当時復興していたアジア諸国に海外進出が集中していました。なぜ世間が注目している世界とは全く違う世界に飛び込もうと思ったのか。それは僕の生い立ちをちょっと語ればわかります。

僕は多くの敏腕起業家と呼ばれる人たちと全く真逆の人生を歩んできました。学歴も高くないですし、資格もMBAも持っていません。漫画とゲームが好きな引きこもり気質のある人間です。

そんな僕の人生の最初のターニングポイントは大学受験のとき。当時の僕は公務員になりたくてもちろん日本の大学を志望していました。でも、どちらかというと落ちこぼれだった僕には、国公立に入れるほどの学力がありませんでした。かといって、私立に通えるほど裕福な家庭で育ったわけでもない。

さて、どうする。悩んだ挙句僕は海外留学を視野に入れます。ただ、日本という島国の辺境にある小さな沖縄育ちの僕は、大海原に出ることをかなりびびっていました。そんな僕にとってアメリカはハードルが高すぎる。そこでアジアに目を向けます。

いろいろ調査した結果、お隣「韓国」に行くことにしました。当時は冬ソナがブームになる前。韓流という言葉もありませんでした。隣国で文化と言葉も似てるというのが僕にとっては心地よく聞こえました。大した受験もなく、晴れて僕は韓国に渡ります。

しかし、実際にはその予想は大きく外れ、食生活から文化まで韓国と日本はまったく違う国でした。近いようで遠かった。そこで僕は、今振り返ってもアフリカでビジネスを始めたときよりも高い壁にぶつかります。海外も自炊も何もかも初めてだったので、1回の買い出しで何をどれくらい買えばいいのか、お店までの移動手段をどう確保すればいいのか、各種契約はどうすれば……と生活ひとつとっても、ちょっとしたことがすべて僕にとってハードルでした。今じゃ当たり前にできていることも、当時はできなくて大変だったんです。

そんなこんなで、最初のビジネスは韓国で始めました。学生時代、学費と生活費を稼ぐために韓国で起業したのです。今はどうか知りませんが、当時は韓国のバイト代ってびっくりするくらい少なかったんで、その手立てが起業しかなかったんです。

始めたきっかけは、友達に誘われたからという単純な理由です。仲のいいアンゴラの友達と食事をしていたら、アフリカでの中古車販売のビジネスが熱いという話を聞いて、市場調査も何も行わず、当時の全財産25万円をオールイン。僕の情報源はその友達の一言のみ。我ながら、あの時よくそんな大ばくちを打ったもんだと感心しています。逆に言うと高度な知識を当時の僕が持っていたら決して渡れない橋だったかもしれません。

なんと言っても、当時のビジネス拠点のアンゴラという国は内戦直後。国としての体裁が整っていないところに全財産をつぎ込むなんて、ビジネスというよりギャンブルの要素が強かったと思います。それを差し引いて、国としての体裁が整っていない=ビジネスをしようと思う人間が少ないという風に考え方を転換すると、競合の少ないマーケットで勝負をしたというのが僕の唯一評価に値する点でしょうか。まさに大学を当時あまり注目されてなかった韓国で見つけた時と同じノリです。

バイクタクシーのドライバーたちと
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