「大物中国人実業家ファミリー」のジャスダック上場企業買収劇に浮上した疑惑
チャイナマネーが絡んだジャスダック上場企業買収劇。情報開示は十分だったか? photo Getty Images

A・Cホールディングスといえば、南野建設、米山水源カントリークラブ&ホテルなどを傘下に持つジャスダック上場の持ち株会社である。他に、動力試験機などの精密機器メーカーで東証二部に上場する東京衡機の支配株主でもある。

近年は赤字続きだが、不動産や現預金など資産は潤沢で、「上場企業」という看板もあり、M&Aの得意な企業にとっては、新しい事業を付加し、再生させるのに最適な企業である。時価総額も数十億円と“手ごろ”だった。

大物たちの「チャイナマネー」が動いた

そんなA・Cホールディングスをチャイナマネーが手に入れた、という情報が流れたのは今年4月頃だった。

「オーナーの河野博晶氏が、昨年から売り歩いていた。昨年末に社長が交代。そこでオーナーチェンジが行われた。以降、中国資本の資産を購入したり、香港に海外からの観光客を誘致する企業を設立したりと、中国シフトが鮮明になっている」(証券界事情通)

A・Cホールディングスの適時開示によって、社長交代、海外ファンドからの温泉付きリゾートホテルの購入、香港に東南アジア富裕層向け旅行・投資会社の創進国債投資有限公司の設立と、大きく変化している様子はうかがえるものの、どこにチャイナマネーが流れ込んだかはわからなかった。

そこで、河野博晶氏を直撃した。

「環太平洋のリゾート王」と呼ばれたバブル紳士・高橋治則氏の事業パートナー。毀誉褒貶相半ばするものの、したたかに生き抜き、存在感を示してきた。だが、古希を越え、「少しのんびりする気になった」という。

「株を売ったのは事実。羅怡文氏が仲介、蒋暁松氏の奥さんの向山徳子さんが購入した。ただ、守秘義務もあり、価格その他の詳細は言えない」

いずれも大物である。

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