人気のリゾート島が「児童ポルノ」の生産基地に…

シュピーゲル(ドイツ)より

2014年07月06日(日)

パソコンの画面に映っているのは、11歳と9歳と3歳の裸の少女3人。ベッドに横になりながら、性的な所作をしている。このような動画をやりとりする「サイバーセックス」。ノートパソコンとWi-Fiとウェブカメラがあれば簡単にできる商売なので、摘発も進んでいない。

フィリピンのセブ島と橋でつながり、観光客がビーチリゾートを楽しむマクタン島。だが同島南部のコルドバでは住民の4割が日々の糧も得られない貧困にあえいでいる。それゆえ、この町ではサイバーセックスが一大産業となっているのだ。

シュピーゲル(ドイツ)より

コルドバ在住のメアリー(仮名)は少女の頃、ウェブカメラの向こう側の米国人男性のために服を脱いでカネを稼いでいた。一回の「ショー」で彼女が得た金額は2000ペソ(約4600円)。一方、彼女の父親が石を売って稼ぐ金額は週で数百ペソ。メアリーの収入で、一家は台所にタイルをはることができた。

貧困から抜け出すため、サイバーセックスなら危険が少ないからと、子供に服を脱ぐよう命じる親が後を絶たない。だが研究によれば、これで児童の心に残る傷は、売春に匹敵する。2012年、コルドバ発の児童ポルノ画像が約400万点も押収されたが、これは氷山の一角にすぎない。今も少女たちはカメラの前で裸にされているのだ。

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