中国
天安門事件から25年---毛沢東が提起した「民主集中制」を目指し、「維穏」色を強める習近平中国
6月4日の天安門 〔PHOTO〕gettyimages

「天安門事件」と「毛沢東」は検索できない

天安門事件から25周年にあたる6月4日、中国国営新華社通信のHPを開けたら、トップニュースは、新疆ウイグル族の若い女性が微笑んでいる「新疆"動姐"の笑顔 新疆高速鉄道が試運転」と題する記事だった。

新華社通信の記事より

〈 飛行機には「空姐」(スチュワーデス)がいて、高速鉄道には「動姐」(高速鉄道コンパニオン)がいる。6月3日、高速鉄道「和諧号」が、蘭州-ウルムチ間で試運転を行った。記者は試乗しながら、新疆の「動姐」たちを取材した。高速鉄道は、蘭州西駅を発車し、甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区と計31駅に停まり、終点のウルムチ駅に到着した。最高時速は250kmで、全長1776kmである。現在、世界で最も走行距離の長い高速鉄道だ。 〉

新疆ウイグル族の「動姐」がニッコリ微笑み、何とも華やいだ記事だ。

中国ではこの日、天安門事件に関しては、一篇の報道もなかった。「天安門事件」とインターネットで検索しても、「中国の法規に基づいて検索できません」と出て、はじかれるだけだ。

笑い話のようだが、今年の冬、中国の毛皮商品の売上げが激減した。理由は、すでに10兆円市場に膨れ上がっているインターネットを使った通販で買えないからだ。

中国当局は、習近平主席が最も尊敬する毛沢東主席の悪口がネット上に書き込まれるのを防ぐため、「毛沢東」という言葉も検索できないようにした。それで「毛皮」も「毛」の漢字で始まるため、毛皮商品を買おうとして打ち込むと、「中国の法規に基づいて・・・」となってしまったというわけだ。

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