歳川隆雄「ニュースの深層」
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安倍首相「電撃訪朝」のデッドラインは8月下旬。瀬戸際で続く日朝交渉の中身

2014年06月07日(土) 歳川 隆雄
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2002年9月の「首相電撃訪朝、拉致被害者帰国」再現を狙う安倍首相   photo Getty Images 

日本と北朝鮮の間で行われている水面下の交渉は、報道されている以上に進展している。

だが、それは双方にとって、言わば待ったなしの瀬戸際交渉でもあり、万が一、不調に終われば、政府が認定した北朝鮮による日本人拉致被害者(含む特定失踪者)の早期帰国も危うくなりかねない。

統一地方選で「善戦した」韓国与党

なぜか。いくつかの複層的理由がある。

まず、6月4日に実施された韓国の統一地方選挙(主要8市・9道の首長選挙)で保守系与党のセヌリ党が事前の予想を覆して善戦したことによって朴槿恵政権の求心力が回復するからだ。

マスコミ報道では、首都のソウル市長選で野党・新政治民主連合の現職・朴元淳市長が再選されたこと、17の市長・道知事選挙で与党が8勝9敗に終わったことから、4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故への対応や低迷する韓国経済などから有権者が朴政権に対し「ノー」を突きつけた結果であるとされた。

だが、野党の現職に朴大統領の側近が挑んだ仁川市長選、与党が有力国会議員を擁立した京畿道知事選、朴大統領の側近が出馬した釜山市長選を大接戦の末、全て制したことでも分かるように、政府・与党が逆風に抗して善戦したというのが実態である。

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