賢者の知恵
2014年06月09日(月)

ハーバードビジネススクールの卒業式講演で「世界で最も影響力を持つ100人」の一人が語った「お金・理想・リーダーシップ」

文:佐藤智恵(『ハーバード合格基準』著者)

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[左から] 名誉学位を授与されたアレサ・フランクリン、マイケル・ブルームバーグ、ジョージ・H・W・ブッシュ 〔PHOTO〕gettyimages

アメリカ・ボストンのハーバード大学で、5月29日、第363回卒業式が行われ、7300人の学生が新たな一歩を踏み出した。卒業式では、歌手のアレサ・フランクリン(72)、元米大統領のジョージ・H・W・ブッシュ(89)、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ(72)に名誉学位が贈呈された。

アレサ・フランクリンがアメリカ国歌を斉唱し、マイケル・ブルームバーグが記念講演を行い、ジョージ・H・W・ブッシュが健在ぶりを示すという、ハーバードらしい豪華なセレモニーとなったが、アメリカ国内では、ブルームバーグが講演で「大学は保守派の意見も尊重せよ」とアメリカの大学全般にいえるリベラル寄りの姿勢を公然と批判したことが特に大きなニュースとなっている。

ハーバードの卒業式では、毎年、ハーバードが選ぶ最高のリーダーが「卒業後のロールモデル」の象徴として講演する。昨年は有名司会者のオプラ・ウィンフリー、2008年は作家のJ・K・ローリング、2007年はビル・ゲイツだった。毎年、卒業式講演から素晴らしい名言が生まれ、ニュースでもそうした名言を中心に報道されるのだが、今年は、ブルームバーグのリベラル批判に注目が集まってしまったのは残念だ。

ハーバードが理想とするグローバルリーダー像

ハーバードの卒業式は、毎年、2日間にわたって行われる。今年は5月28日が“クラスデー”と呼ばれる学部別のセレモニー、29日が大学全体の卒業式だった。

28日にも、各学部で多くの著名人が卒業式講演を行ったが、筆者は、特にハーバードビジネススクール(経営大学院)の講演者が誰になるか注目していた。今年2月、拙著『ハーバード合格基準』(講談社)の執筆のためにキャンパスを訪れ、最高のグローバルリーダーの条件について取材したからだ。

ハーバード合格基準
著者=佐藤智恵
講談社 / 定価1,512円(税込み)

◎内容紹介◎

ハーバード大学経営大学院に合格した日本人というと、どんな「スーパーグローバル人材」を想像するでしょうか? 生まれつき頭がよくて、テストはいつも満点で、英語でも苦労したことなどない。留年なんかしたことがなくて、上司に怒られたこともなく、挫折など経験したことがない・・・。そんな完璧な人たちを思い浮かべるでしょう。ところが、コロンビア大学経営大学院の面接官を10年以上務めた著者は、それは全くの誤解で、完璧ではないからこそ、彼らは「スーパーグローバル人材」になれたと言います。ハーバードMBAの合格基準を見れば、一流グローバル組織の採用基準が見えてくる!

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