ドイツ
東欧の安定のために10億ドル投入!? 西ヨーロッパ諸国の不安をよそに着々とロシアを追い詰める"人権と平和の擁護者"アメリカ
〔PHOTO〕gettyimages

東欧諸国の安定は米国の安全保障の大切な柱

6月3日、オバマ大統領がポーランドを訪れた。4日間のヨーロッパ外遊の第1日目だ。4日はNATOの首脳会合で、それからG7サミット。そのあとはノルマンディー上陸70周年の祝典のためにフランスへ。

ノルマンディー上陸作戦大成功の祝典など、もういい加減にやめればいいと思うのだが、かつての連合国は自分たちの勝利を祝うことには永久に倦まない。彼らにとって、これが最後の戦争であったわけでもないのに。

さて、最初の訪問地ポーランドで、オバマ大統領がビックリ箱を開けた。東欧の安定のために、アメリカは10億ドルを投入するつもりだという。この資金が融通されるかどうかは議会の承認待ちだが、大統領が言っているのだから、おそらく確保の見込みはあるのだろう。ようやくアフガニスタンから引き揚げるのかと思ったら、今度はロシア方面進出? アメリカは戦争が好きな国だ。

ポーランドは、ロシアがクリミアを併合して以来、震えが止まらない。この国の指導者たちは、ロシアに対する恐怖が骨の髄まで浸み込んでおり、ここのところ、しきりにNATO軍のポーランド常駐を迫っていた。

その請願に対して歩み寄るというポーズなのか、「ポーランドおよび他の東欧諸国の安全保障に参加することは、米国自身の安全保障の大切な柱である」とオバマ氏。コモロフスキー大統領は大喜びだ。

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