「講座:ビジネスに役立つ世界経済」
【第47回】 米国長期金利低下は不思議な現象ではない!

〔PHOTO〕gettyimages

長期金利低下と株高の併存は不思議ではない

マーケット関係者の中には、長期金利の低下と株高(といっても米国株のパフォーマンスは他市場と比較してそれほどよい訳ではないが)の両立が「謎」であると考えている人が多くいるようだが、長期金利と株価は必ずしもいつも正の相関関係にある(長期金利上昇局面で株価が上昇する)わけではない。

リーマンショック後のQE(量的緩和)政策の局面(特に後半)に、景気回復期待から長期金利上昇と同時に株価が上昇したことがあったので、その記憶が鮮明な人は、株価上昇局面では長期金利が常に上昇すると考えているのだろう。

だが本来、株価にとって、緩和の縮小、「流動性の収縮」はネガティブな要因である(長期金利の上昇自体も割引率の上昇になるので本来的には株価下落要因である)。よって、長期金利の低下と株高が併存することはそれほど不思議ではない。

さて、本題に入ろう。米国経済がリーマンショック以前の「正常」な状態に回帰しつつある現状、かつ、FRBがQE政策の終了へ向かっている状況の中で、いま長期金利が低下している。「長期金利は上昇局面に転じ、投資家の資産配分も債券から株式へシフトする」というコンサンサスが見事に覆されている。

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