ジョナサン・シガー 第1回 「六本木あたりで英語で道を訊かれたら・・・申し訳ないけどシカトします」

撮影:立木義浩

<店主前曰>

TOKYO MXの人気番組『5時に夢中!』の名コメンテーター中瀨ゆかりさんは、出版業界出身にしては珍しく、テレビの面白さを十分に理解している才人である。わたしとはむかしからの知己だが、久しぶりにゆかりさん本人から電話があった。

「こんどジョナサンというヘンな外人をインタビュアーとしてシマジさんのところへ行かせるので、受けていただけませんか」

「もちろんだよ。ゆかりちゃんの依頼ならなんでもOKしますよ」

そんなわけでジョナサンはわたしをインタビューするために伊勢丹新宿店のサロン・ド・シマジにやってきた。彼はゆかりさんと同じ木曜日の『5時に夢中!』に出演しているタレントで流暢な日本語を喋るのだが、英語が話せないアメリカ人であることを売り物にしている。そんな彼の取材を受けていろんなことを話してみるとじつに面白く好感が持てる男だったので、今度はわたしがインタビュアーになることにした。

この日もジョナサンは時間通りに、そしてさわやかにサロン・ド・シマジ本店に現れた。

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シマジ タッチャン、今日はセオがのっぴきならない用事で来られないので、代打としてヒノが来ています。

立木 セオは部長になってからヤケに忙しく飛び回っているようじゃない。

ヒノ 本日はよろしくお願いいたします。

立木 あいよ。今日のゲストは青い目の若者か。シマジ、こんな可愛いコをどこで拾ってきたんだ?

シマジ いやいや、彼は歴としたタレントで、TOKYO MXの『5時に夢中!』のレギュラー出演者なんだよ。少し前、番組の取材でおれをインタビューしに伊勢丹にやってきた。それで今度はおれのほうから逆取材を申し込み、この対談に出てもらうことになったんだ。