都民の生命と財産を守るため、現場重視で都政の刷新へ!
日本橋 〔PHOTO〕gettyimages

「百聞は一見にしかず」な現場視察

最近は、分刻みのスケジュールで、都政の重要課題に取り組んでいる。各部門からの業務報告、現場の視察、外国大使の訪問、メディア対応など多忙な日々である。

先週の仕事を振り返ってみると、まず視察については、月曜日に日本橋室町、水曜日は首都大学東京と多摩ニュータウン、木曜日は警視庁、金曜日は森ヶ崎水再生センター、千駄ヶ谷幹線下水道再構築工事と見て回った。まさに、「百聞は一見にしかず」である。

日本橋は、地元の皆さんの努力で町の再生が進んでいる。かつての江戸情緒が甦ったかのような雰囲気である。また、再開発ビルに商店、飲食店のみならず映画館が入ったことにより、流入する客層も変わってきており、夜も遅くまで賑わうようになってきた。

丸の内仲通り同様に、室町の仲通りも365日歩行者ゾーンに変えたいと思っている。また、将来的には首都高速が日本橋の空を覆っている状態から青空が見える状態に改善すべきである。そのためには、車の交通、財政的問題などを解決せねばならないが、着実に努力していく。

日本橋は、創薬と金融のメッカになりうる。前者については、ライフサイエンスの拠点が、産学官の協力で、この秋にでもオープンする。また、金融については、私が構想する東京国際金融センターの中心となりうる。創薬も金融も、アジアのハブ機能はシンガポールに移ってしまった。これを何とか東京に取り戻したいと思っている。

首都大学東京のキャンパスは、緑の中で南欧風の建物が連なり、快適である。ノーベル賞候補の科学者二人が教授として勤務しており、将来が楽しみである。フランス語の授業に飛び入り参加したが、学生諸君も真面目に学んでいた。

私たちの学生時代に比べて、少人数授業で、外国人の先生に直接教えてもらえるという恵まれた状況である。豊かな日本になった。ぜひとも若い世代には頑張って勉強してもらいたいものである。

多摩ニュータウンは、日本の高度経済成長時代のシンボルである。しかし、今や老朽化が進み、住民の高齢化が問題となっている。約50年前に建てられた諏訪4丁目の都営住宅を覗いてみた。

建設当時は、多くの都民が銭湯に通っていた時代で、自宅に風呂があるというのは、貧乏学生の私などにとっては夢のような話であった。だから、昔の湯船を見ると懐かしさがこみ上げてきたが、今では、機能的ではないし、バリアーフリーとは言い難い代物である。できるだけ早く建て替えたいと思う。

これと対照的なのが、近接する諏訪2丁目のブリリア多摩であり、これこそ再生した多摩ニュータウンである。5階建てが14階建てとなり、住民も600人から倍の1200人となった。

高層化でスペースにゆとりができたため、老人介護施設、保育所、コンビニなどが入って、若い世代の入居が増えた。赤ん坊や子供たちの元気な声が町を活性化させている。多摩市長によると、人口増加率は全国で4番目という。このような形で多摩ニュータウンを再生させていきたいと思っている。

また、南多摩尾根幹線道路の整備も早急に進めたい。未整備地域約16キロが完成すれば、埼玉県の新座から神奈川県の橋本までつながり、今の渋滞が大幅に緩和される。地元の皆さんからも、早期整備に賛成との意向が示されている。

まさに、23区だけが東京ではない。「多摩の発展があって初めて、東京の発展がある」という私の公約の実現に向けて歩みを早めていく。

警視庁では、防災対応、サイバーテロ対策、交通管制、鑑識など、様々な部局を視察したが、24時間体制で都民の安全を守っている姿には感動を覚えた。今後とも、危機管理に全力をあげてほしいと思う。

下水道もまた、新しい体験であった。下水管の中にもぐっていった知事は私が初めてだそうだが、道路の下に静脈のように下水管が張り巡らされていることで、都市の生活が成り立っている。

しかし、これも老朽化が進んでおり、再構築が必要であるが、最新の技術を使えば、下水を止めたり、交通を遮断したりすることなく、モグラが作業をするように下水管の強度をあげていくことができる。その現場に入ったが、劣悪な環境の中で頑張る職員は素晴らしいと思う。

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