北京のランダム・ウォーカー

アメリカを拒絶して、東アジア秩序の古代回帰を目指す習近平の内憂外患

2014年05月26日(月) 近藤 大介
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〔PHOTO〕gettyimages

ロシアとの蜜月関係を世界に誇示する

習近平主席の内憂外患が続いている。

本来なら、華々しく「アジアの新たな覇者」としてデビューする予定だった。

習近平主席は5月20日と21日、上海でアジア信頼醸成措置会議(CICA)を主催した。ロシアのプーチン大統領をはじめ、47の国と国際機関の代表を呼んで、自らの外交指針を内外に誇示する重要会議だったのだ。

習近平主席は今回の会議を、11月の北京APECと並ぶ今年の2大重要会議と位置づけていた。それは、主に二つの意味で重要だった。第一に、ロシアとの蜜月関係を世界に誇示することである。

習近平主席のプーチン大統領に対する感情は、ほとんど崇拝に近いものがある。15年もロシアに君臨するプーチン大統領のように、「習近平の中国」を作りたいのである。

だから普段はむっつり無表情の習近平主席が、プーチン大統領と会談する時だけは、満面の笑顔になる。一方のプーチンは、相変わらず無表情だ。これはロシアにおいて、反中感情が根強いことを物語っているのではなかろうか。

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